大和ハウス佐賀ビル
大和ハウス佐賀ビル
(出所:大和ハウス工業)
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屋上に設置された太陽光パネル
屋上に設置された太陽光パネル
(出所:大和ハウス工業)
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 大和ハウス工業は2月26日、電力会社からの買電に依存せず自立できる、再生可能エネルギーによる「電力自給自足オフィス」を完成したと発表した。

 佐賀市に竣工した「大和ハウス佐賀ビル」で、ネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)を実現し、同規模の一般建築と比較して電気料金を年間約600万円削減できるという。今後、1年間かけて実証実験を行う。

 出力83.2kWの太陽光パネルと容量75kWhのリチウムイオン蓄電池から構成される電力自立システムを採用した。太陽光パネルからオフィスの照明や電気機器に電力を供給するほか、余剰電力は蓄電池に蓄えて消費電力が上回った際に自動で補う。

 太陽光パネルや蓄電池から出力される直流電力をそのまま活用することで、直流・交流変換に伴う損失を約8%軽減できるという。

 また、地下から汲み上げた井水と屋上の太陽熱集熱器による自然空調システム「井水・太陽熱利用ハイブリッド空調システム」を導入した。年間を通じて約15度の井水をヒートポンプの熱交換媒体として冷暖房に活用するほか、太陽熱集熱器で作った温水を暖房や冷房時の除湿に活用する。同システムと自然換気により空調に関する電力消費を約7割削減できる。

 経済産業省の2017年度「ネット・ゼロ・エネルギー・ビル実証事業」に採択された。また、一般社団法人・住宅性能評価・表示協会が定めるBELS評価で、最高ランクとなる5つ星を取得した。鉄鋼造2階建てで延床面積は2444.57m2。同社佐賀支店として営業部門の約100人が入る。