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 シスメックスとJVCケンウッドは2016年3月9日、血液中の「エクソソーム」を対象とする診断機器を共同で開発することを発表した(プレスリリース)。がんの早期発見や個別化医療を実現するための「先進的で画期的な検査・診断技術の創出に取り組む」(両社)。

 エクソソームは多くの種類の細胞が分泌する直径50~100nmの小胞顆粒で、血液や唾液、尿などの体液中に存在する。エクソソームはたんぱく質やマイクロRNAを内包し、がんなどの疾患のバイオマーカーになると期待されている(関連記事)。

 今回の協業では、JVCケンウッドがナノビーズを用いた光ディスク技術を活用し、血液中のエクソソームを捕捉および計数する装置を開発する。シスメックスは、遺伝子やたんぱく質の測定技術を利用し、エクソソームに内包されている物質を測定する装置を開発する。共同開発品については将来、臨床研究を経て、血液を用いたがんの早期発見などに役立てることを目指す。

 JVCケンウッドは、画像診断やサージカル支援(手術現場におけるさまざまな支援)をはじめとするヘルスケア事業を展開中。DVDやBlu-ray Discなどの光ディスク技術を生かし、エクソソームの検出・計数を可能とする技術の開発を進めてきた。シスメックスは、血液を用いたがんなどの検査(リキッドバイオプシー)を実現するためのプラットフォーム拡充に力を入れている。