みやまスマートエネルギー(福岡県みやま市)は3月12日、東京都港区、福島県白河市、山形県庄内町、福岡県みやま市の4者が締結した協定に基づき、2018年度から港区の公共施設へ再生可能エネルギー由来電気を供給すると発表した。
協定に基づき、港区の区有施設に白河市の太陽光発電の電力を供給する。また、庄内町の風力発電の電力を導入するための準備を開始する。港区は、再エネを産出する自治体と連携して「全国連携による再生可能エネルギーの導入」の取り組みを進めている。
みやまスマートエネルギーは、みやま市などが出資する電力売買事業会社で、公共施設や民間事業所、一般家庭に電力を供給する。これまでに、目黒区の公共施設へ宮城県気仙沼市のバイオマス発電由来の電力供給、鹿児島県いちき串木野市などが出資する地域新電力いちき串木野電力との需給調整などを手掛ける。
また、同社の出資元であるみやま市は、大分県豊後大野市の地域新電力会社の設立を支援した実績がある。関連会社のみやまパワーHDは、埼玉県秩父市の地域新電力会社の設立を支援している。いずれもバイオマスや小水力発電などの再エネ電源の導入を目指している。