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 豊橋技術科学大学は、走行中の電気自動車(EV)に無線で電力を伝送する(走行中給電)システムの屋外走行実験に成功した(図1、動画)。電力を伝送する金属板を埋め込んだ「電化道路」から1人乗りのEVに給電するもの。2016年3月18日に実験を報道陣に公開し、10km/h程度のスピードで走行する様子を見せた。

図1 報道陣に公開した走行中給電システムの屋外実験
図1 報道陣に公開した走行中給電システムの屋外実験
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 走行中給電システムは、走行中の電力供給を可能にすることで、EVに搭載する2次電池の容量を抑えて車両コストを低減しながら航続距離も延ばすという発想で注目を集めている。2015年8月には英国政府が、自動車専用道路で走行中給電システムの専用レーン「Electric Highways」の実証実験を開始することを発表した。

 開発で先行するのが、韓国の政府系研究機関であるKAIST(Korea Advanced Institute of Science and Technology、韓国科学技術院)である(関連記事1)。KAISTは、2009年2月に敷地内で走行中給電システムを備えたゴルフカートの実車走行に成功。その後、所内やソウル大公園内などで同システムを備えた大型バスの走行試験を進めている。