左がDavid Wiens氏で右がF. David Kohlmeier氏 日経エレクトロニクスが撮影。スクリーンはMentorのスライド。
左がDavid Wiens氏で右がF. David Kohlmeier氏 日経エレクトロニクスが撮影。スクリーンはMentorのスライド。
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難しくなる高速ボード設計 Mentorのスライド。
難しくなる高速ボード設計 Mentorのスライド。
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電磁界ソルバー、回路シミュレーター、レイアウト処理(DRCなど)を統合 Mentorのスライド。
電磁界ソルバー、回路シミュレーター、レイアウト処理(DRCなど)を統合 Mentorのスライド。
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 米Mentor Graphics社は、プリント回路基板/パッケージ解析向けのEDAシステム「HyperLynx」の最新版を発表した(ニュースリリース)。同社から2氏が来日し、国内報道機関向けに説明会を開催した。

 説明に当たったのは、David Wiens氏(Business Development Manager System Design Division)とF. David Kohlmeier氏(HyperLynx Product Line Director System Design Division)である。両氏によれば、高速ボードの設計はますます難しくなっている。例えば、PCI Express。Gen3では8Gビット/秒になった。またLPDDR4は3200Mビット/秒。PAM(Pulse Amplitude Modulation)-4伝送も普及してきている。

 ボード設計が複雑化する一方で、設計者は増えていないという現実もある。これまで以上に設計を効率化しなければならない。この状況の打開に寄与するのがHyperLynxの新バージョンだという。新バージョンでは、さまざまな機能(ポイントツール)を組み合わせて、効率良く解析が実行できるからだとする。

約30年の歴史

 HyperLynxは28年前に登場した。伝送線路のSI(Signal Integrity)解析を実行する回路シミュレーターをベースにした製品である。その後、PI(Power Integrity)解析も行うようになった。現在、HyperLynxのメーンの機能はSI/PI解析になっている。

 今回の新バージョンでは、SI/PI解析の実行に向けたメーンのGUIから、DRC(Design Rule Checking)を行う「HyperLynx DRC」(日経テクノロジーオンライン関連記事1)や、2014年に買収した米Nimbic社の3/2.5/2次元電磁界ソルバー(同関連記事2)が実行できるようになった。

 これらのツールで実行するためには、各ツールの形式に沿ってデータを用意するなどの準備が必要だが、それも自動的に行えるようになった。これまでは開発元が異なるためにツール間の調整はユーザーが行う必要があったものが、基本的にEDAシステム側で自動で行われる。HyperLynxとして提供されるツールを組み合わせた解析が容易に行えることになる。

 HyperLynxは解析のEDAであり、解析対象の回路やレイアウトのデータは設計用のEDAシステムからインポートする。「Xpedition」などのMentorのボード設計用EDAはもちろん、図研や米Cadence Design Systems社、中国Altium社などのボード設計用EDAからのインポートが可能だという。