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  中国ZTE社は、2017年4月12日、China Mobile(中国移動)社広東支社とのNB-IoT(Narrow Band IoT)のフィールド実験を中国広州にて実施したと発表した(ニュースリリース)。この実験は、China Mobile社の企画に基づき、中国広東省広州、浙江省杭州、上海、福建省福州からそれぞれベンダー1社の協力を得て行われた。実験拠点を200地点も用意する大規模な実験になったという。NB-IoTは通信量が少ないIoT用途を想定したLTEの拡張仕様で、200kHz以下の帯域を使い、100kbps程度の低速で通信する。いわゆるLPWA (Low Power, Wide Area)に分類される通信方式の一つ。

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 実験では、ZTE社の提供する仮想基幹ネットワークや2送信4受信(2T4R)無線基地局、同社独自開発の半導体チップを搭載した端末機器などを使って、ネットワーク、端末、アプリケーションのセットアップ、アップグレード、シングルモード/マルチモードネットワーキング、性能、サービス、遅延、カバレッジなどの検証が行われた。また、NB-IoTの標準プロトコルに沿った上りリンクチャンネルのすべての組み合わせ確認も行ったという。

 調査結果として、ZTE社は、3.75KHzと15KHzの搬送波を使ったカバレッジにて、3.75 KHz で15KHzより2~5dB高い値が得られたことを紹介。マンホールや駐車場など電波状況が良いとは言えない環境でのカバレッジ強化や周波数効率化を手助けするものだと解説している。また、今回の端末には、従来のIPv4より多くのIPアドレスを割り当て可能なIPv6を使用。IoT時代の大量機器接続需要に応えるものだとしている。

  ZTE社は、2016年5月にChina Mobile社と3GPPのNB-IoT標準仕様に基づく概念実証を完了し、商用サービスを開始している。2016年11月には、China Mobile社浙江省支社と既存の無線機器類を使ったスマートメーターやスマートパーキングのデモを実施。現在は、スマートパーキングやスマート街灯、スマートメーター、資産監視、スマート施錠など、スマートシティやスマートホームに関するNB-IoT関連アプリケーションを手掛けているという。