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  中国ZTE社は、2017年4月12日、China Telecom(中国電信)社とのドローンを使った緊急通信システムの検証に成功したと発表した(ニュースリリース)。China Telecom社福建省泉州支社との共同検証。ZTE社のスモールセルと顧客側設備(Customer Premises Equipment、CPE)を搭載した工業用マルチコプター型ドローンを使用し、全重量は15kgと、緊急時にも容易に搬送可能なものだという。

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 今回のフィールド実験では、10分以内にドローンの準備を完了し、飛行開始。コントロール距離5km圏内での下りピークデータレートは30Mビット/秒、VoLTE(voice over long-term evolution)での音声品質は、MOS(mean opinion score)評価で5段階の3.3を確保できたという。

 平常時は、スマートフォンを使えばいつでもどこでも情報へのアクセスと共有が可能だが、自然災害やテロ発生時など、基地局が破壊され、移動通信の手段が断絶されると、救助活動は困難になる。中国南東部に位置する福建省は、台風の被害が多い地域で、基地局の修復や、緊急基地局の立ち上げには、10~48時間を要するという。また、緊急時の代替通信手段も、台風の影響による交通網の乱れなどで、タイムリーに被災地に提供できるとは限らない。

 両社は、今回のドローンを使ったソリューションをバックホールとして使うことで、低コストで柔軟性の高い4G通信を提供できるとし、今後も飛行時間延長や緊急通信ソリューションとしてのドローンアプリ機能の拡張を目指して連携していくとしている。