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図1 Easiseatの外観
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図2 Easiseatに座る開発者のKT Chun氏
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図3 Easiseatの腰掛け部分が閉じた状態
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図4 Easiseatの腰掛け部分が開いた状態
図4 Easiseatの腰掛け部分が開いた状態
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 香港に拠点を置くスタートアップ企業の中国MoNi Studio Interactive Interior Design社は、室内用のスマート車椅子「Easiseat」(同社のFacebookのURL)を「香港エレクトロニクス・フェア」(会期:2017年4月13~16日)に出展した。高齢者や身体障害者に向ける(図1、図2)。

 最大の特徴は、重度の身体障害者の利用に向けて、必要な制御を無線で実行できるようにしたこと。具体的には、「重度の身体障害者の人でもこの車椅子に座ったままで、自分自身でトイレの用を足すことができる。こうしたことができる車椅子は他にない」(Easiseatを開発した同社のKT Chun氏)。

 このEasiseatでは車椅子の腰掛け部分の高さが、香港などのトイレの高さより少し高めになるように作ってあり、しかも腰掛け部分の下は後ろが空洞になっている。身体障害者の人がEasiseatに腰掛け、トイレの近くまで無線のリモコンでEasiseatを操作し、後ろ向きに動かすと、ちょうどトイレの便器をEasiseatの腰掛け部分の真下にすっぽり収めることができる(図3)。この後に、障害者の人が自らリモコンを操作すると、アームレストの部分で身体を支えながら、腰掛け部分が観音開きの逆向きのような形で開き、便器が下に現れる(図4)。こうなると、独力で用を足せるようになるわけだ。

 このEasiseatは2017年3月から出荷を開始している。Easiseatは木製部品を多用しているが、現行品では手作業で組み立てているため、価格が約5万8000香港ドルと高い。同社は、低価格化に向けて、クラウドファンディング「Kickstarter」を通じて資金を集めているという(Kickstarterの関連URL)。必要な資金を調達できれば、組み立てを機械で自動化する予定である。「組み立てを自動化できれば、約2万6500香港ドルまで低価格化できる」(KT Chun氏)とする。