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 住友化学は、英Abingdon Health社(AH社)とポイント・オブ・ケア(POC)向けの次世代マルチプルバイオセンサーデバイスを共同開発することに合意した。マルチプルバイオセンサーデバイスは、1回の検査によって複数の検体や検体中の複数の特定物質を同時に検査することで、検査の精度や信頼性を高めたり、複数の疾病の存在や進行度を同時に診断できたりすることを想定したデバイス。

 住友化学とAH社の子会社であるMolecular Vision社はこれまで、多様な診断に適用可能な小型簡便デバイスの構築に向けた研究を、2年にわたって共同で取り組んできた。今回の契約は、その2年間の成果を引き継ぎ、両社がそのデバイスの実現可能性の実証を目指すものだとする。

 医療診断の分野でビッグデータが活用され、情報連携型のPOC検査のニーズがますます高まるなか、住友化学はパートナーとともにマルチプルバイオセンサーデバイスの早期実用化に向けた開発を推進するとしている。