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 三菱自動車が軽自動車を供給する日産自動車からの指摘で燃費不正の疑惑が浮上。両社が共同で分析したところ、「走行抵抗値の(実際との)乖離が7%程度あると判明した」(中尾氏)。これを受けて、三菱自動車が改めて調査すると「意図的に(下方にあるデータを)取っていた」(中尾氏)ことが分かった。こうして同社は燃費を実際よりも5~10%良くみせていた。

 三菱自動車は燃費の目標値を「14型eKワゴン」の場合で29.2km/Lと設定していた。これについて同社は「開発段階において技術要素を盛り込めば達成可能であるとみていた」(中尾氏)。ところが、実際にはその燃費目標を達成できず、それでも燃費目標をクリアしたように見せかけるために不正を行った「可能性が大だ」(同氏)という。

 不正を行ったのは「性能実験部」。実験部という名称だが開発部の中にあり、燃費目標を達成する責任を負っていた。性能実験部で不正などせずに、燃費向上に寄与する技術要素を開発する部署に開発し直すように突き返せばよかったのではないかとの質問に対し、中尾氏は「本来はそうすべきだった」と答えた。なお、設計者は空気抵抗を把握しているものの、転がり抵抗が分からないため、走行抵抗値を求められないという。

 同社執行役員開発本部長の横幕康次氏は「誰が不正を実行したのかは、現時点では分かっていない」と言う。性能実験部の部長(現在は開発本部長付)が「自らの立場と責任において不正を行うように指示した」と語っているというが、その真偽は調査中だ。