ハイチの「Triumph」マイクログリッド・プロジェクトで採用された仏Saftの定置型Liイオン蓄電池システム「Intensium Max 20E」
ハイチの「Triumph」マイクログリッド・プロジェクトで採用された仏Saftの定置型Liイオン蓄電池システム「Intensium Max 20E」
(出典: Saft)
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 米国のPrinceton Power Systems社は18日、中米ハイチのマイクログリッドプロジェクトに同社のパワーコンディショナー技術などが採用されたと発表した。

 このマイクログリッドは、太陽光パネルやLiイオン蓄電池から構成される出力100kWのシステムで、既に稼働している。

 プロジェクト管理はコンサルティングおよびエンジニアリング会社であるカナダ・Geninov Group社が担当し、世界銀行が資金面で支援している。

 太陽光発電を組み込んだマイクログリッドとしては、ハイチ初になるという。地元の電力事業者であるElectricite D’Haiti(EdH)社の系統網に接続する。約350枚の高効率シリコン製太陽光パネル合計110kWを首都ポルトープランス(Port-au-Prince)で最大の公園「Champ de Mars」周辺のビルなどの屋根に設置するとしている。

 パワーコンディショナー(PCS)には、米Princeton Power Systems社製の「DRI-100」(出力100kW)を採用した。同社はPCSの製品名に「デマンドレスポンス・インバーター(demand response inverter)という名称を使用しており、太陽光と蓄電池の電力の直交変換や充放電などの制御が可能としている。

 蓄電池には、仏Saft製の200kWhのLiイオン蓄電池システム「Intensium Max 20E」を採用した。昼間に太陽光パネルで発電した電力を貯め、日没後に点灯する公園の街灯や、プロジェクトの一環で設置する無線LAN装置の電力を賄うという。

 ハイチはカリブ海北部の海域にある大アンティル諸島のイスパニョーラ島西部に位置する共和国で、東側のドミニカ共和国とは国境が接している。1804年に独立したが、それ以降も政情不安や経済の停滞が続いており、電力などのインフラ整備も遅れている。

 国民の約80%が貧困状態にあり、電気を使用できる国民の割合も20~25%ほどとみられる。電力の安定供給を実現するうえで、再エネを活用したマイクログリッドが有効で、他の地域への導入も期待されている。