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 富士経済は、医療ビッグデータ関連の国内市場調査を実施した。政府の各種政策も踏まえ、医療ICT化の推進や医療情報の利活用促進が図られることで、医療ビッグデータに関連するサービス、機器、システムの市場拡大が予想されることを受けて実施したもの。

 注目市場としては、次の3つを挙げている。(1)医療関連業界向け医療ビッグデータ分析サービス、(2)病院向け診療データ分析ツール・DPCデータウェアハウス、(3)医療向けe-プロモーションサービス、である。

 (1)の医療関連業界向け医療ビッグデータ分析サービスは、個人情報を外したレセプトやDPC、カルテなどのデータを、統計データとして二次的に分析などして提供するサービスを対象としたもの。この分野の国内市場については、2025年に2014年比で4.1倍の120億円になると見込む。

 今後、精緻なデータベースの形成などにより、医療機器企業やOTC企業、ヘルス&ビューティ・ケア企業などの活用が進み市場拡大が進むと分析する。

 (2)の病院向け診療データ分析ツール・DPCデータウェアハウスは、レセプトやDPC、カルテなどのデータや病院経営データなどを保管するデータウェアハウスおよび分析システム/サービスを対象としたもの。この分野の国内市場については、2025年に2014年比158.1%の68億円になると見込む。

 データ集積や整理だけでなく、経営改善や診療の質向上への活用ニーズが高まっており、それらを主目的とした高機能化によるシステム単価の上昇や目的別の複数システムの導入が進むことで、市場拡大が期待できると分析している。

 (3)の医療向けe-プロモーションサービスは、製薬企業が利用するインターネットを活用した医師や医療従事者に対するプロモーションサービスで、パッケージ化されたものを対象としている。この分野の国内市場については、2015年に2014年比で2.6倍の372億円になると見込む。

 今後は、医師向けポータルサイトやSNSとの連携が注目だとしている。多くの医師が加入するポータルサイトやSNSの情報を活用することで、e-プロモーションの更なる効率化および質の向上が進むと分析する。

 これらの結果は報告書「2016年 医療ITのシームレス化・クラウド化と医療ビッグデータビジネスの将来展望 No.2 医療ビッグデータビジネス編」にまとめている。