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米PTC社 社長兼CEOのJim Heppelmann氏
米PTC社 社長兼CEOのJim Heppelmann氏
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 「IoT(Internet of Things)は、いわば次世代のPLM(Product Lifecycle Management)である」――。米PTC社 社長兼CEOのJim Heppelmann氏は、米国ボストンで2017年5月22日から開催されている同社のプライベートイベント「LiveWorx 2017」の基調講演に登壇し、同社が近年力を注ぐIoTについてこのように語った。IoTで収集したさまざまなデータと、CADの3Dデータなどを組み合わせることで、物理空間とデジタル空間の融合が進み、本来の意味でのPLMが実現されるという。

 PTC社の主力事業はCAD/PLMツールだが、ここ数年はIoTやAR(Argumented Reality)といった分野への展開も積極的に進めている。PLMベンダーのPTC社が、なぜIoTやARに手を広げるのか。Heppelmann氏の基調講演は、このような疑問に答える内容となっていた。

 Heppelmann氏はまず、CAD/PLMの貢献について言及した。「デジタルモックアップによって実物の試作を減らすとともに、設計者がユーザー視点でアプローチすることを可能にした」(同氏)。CAD/PLMによって設計の自由度は大幅に高まったのに対し、製造は依然として多くの制約があったが、これを解消する可能性を秘めているのが3Dプリンティングだという。「いずれは、製品(を構成している機械要素)のすべてを3Dプリンティングで製造できるようになるかもしれない。もちろん、当面は一部にとどまるだろうが、それでも3Dプリンティングの持つ可能性は高い」(同氏)。従って、同社の3D-CAD「Creo」では、今後3Dプリンティングに向けた機能を強化する方針も打ち出している。

 こういった製造側の進化をさらに加速させるのが、「スマートマニュファクチャリング」の流れである。Heppelmann氏は、ドイツの「Industrie 4.0」(インダストリー4.0)や中国の「中国製造2025」、米国の「Industrial Internet」といった取り組みを例に挙げ、工場の自動化や効率化がさらに進んでいくという見通しを述べた。

Heppelmann氏は、陰陽をモチーフとした図でPLMやIoTの関係性を説明した。陰陽の代わりに配置されている概念は「Physical World(物理世界)」と「Digital World(デジタル世界)」である。同社の主力事業であるCAD/PLMに始まり、物理世界とデジタル世界の境界に3Dプリンティングおよびスマートマニュファクチャリングがプロットされている。
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Heppelmann氏は、陰陽をモチーフとした図でPLMやIoTの関係性を説明した。陰陽の代わりに配置されている概念は「Physical World(物理世界)」と「Digital World(デジタル世界)」である。同社の主力事業であるCAD/PLMに始まり、物理世界とデジタル世界の境界に3Dプリンティングおよびスマートマニュファクチャリングがプロットされている。
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Heppelmann氏は、陰陽をモチーフとした図でPLMやIoTの関係性を説明した。陰陽の代わりに配置されている概念は「Physical World(物理世界)」と「Digital World(デジタル世界)」である。同社の主力事業であるCAD/PLMに始まり、物理世界とデジタル世界の境界に3Dプリンティングおよびスマートマニュファクチャリングがプロットされている。