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 産業技術総合研究所(産総研)は、首都高技術、東日本高速道路(NEXCO東日本)東北支社、テクニーと、インフラ構造物の打音検査を人工知能(AI)で支援する「AI打検システム」を開発した(ニュースリリース)。

打音検査でのシステム使用例(図:産総研)
打音検査でのシステム使用例(図:産総研)

 社会インフラの老朽化対策として、2014年に国土交通省から、トンネルや2m以上の道路橋などを5年に1回の頻度で近接目視する「橋梁などの総点検」が義務づけられた。インフラの点検需要は急増すると見られているが、打音検査や目視点検といった一次検査は、点検員の経験や感覚に依存している部分が多く、熟練の技術が求められる。今回のシステムは、AIの機械学習を用いることで、非熟練者でも品質にばらつきのない検査ができるように支援する。

 AI打検システムは、計測ユニットと、AIを搭載した制御・記録・解析用のタブレット端末、異常を通知する携帯デバイスから成る。点検ハンマーによる打音の違いをAIによって機械学習し、構造物の異常箇所と異常の度合いを自動検知するシステムで、リアルタイムに提示する機能と、点検ハンマーの打撃位置情報と統合した「異常度マップ」を自動生成して提示する機能をもつ。人間による「異常の定義」のミスや、想定外の見落としを減らし、経験に依存しない点検作業を支援する。

開発した計測ユニット(左)と、異常を知らせる携帯デバイス(右)(図:産総研)
開発した計測ユニット(左)と、異常を知らせる携帯デバイス(右)(図:産総研)