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Richard Clemmer氏 NXP FTF Technology Forum 2016で日経エレクトロニクスが撮影。
Richard Clemmer氏 NXP FTF Technology Forum 2016で日経エレクトロニクスが撮影。
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 半導体の業界再編が止まらない。オランダNXP Semiconductors社が、ディスクリートやロジック、パワーMOS半導体などを扱うスタンダードプロダクト事業部門を、中国の投資会社に売却する(ニュースリリース)。

 スタンダードプロダクト事業部門の2015年会計年度の年間売上高は12億米ドルで、NXP全体の売上高である61億米ドルの約2割を占める。また、同部門の従業員数は約1万1000名で、NXP全体の4万5000名の約2.5割に当たる。

 売却金額は約27億5000万米ドルである。売却先は中国Beijing Jianguang Asset Management社(略称:JAC Capital)と中国Wise Road Capital社という2つの投資会社で構成される金融投資家コンソーシアム。規制当局による必要なすべての認可と従業員代表との協議の結果に左右されるが、今回の取り引きは2017年第1四半期に完了予定だという。

 NXPは米Freescale Semiconductor社を買収することで2015年3月に合意し、同年12月に買収を完了している(日経テクノロジーオンライン関連記事1)。スタンダードプロダクト事業は旧NXPの主力事業の1つだったが、Freescaleの買収で車載半導体の売上高が世界1位になったことなどにより(同関連記事2)、軸足が変わってきた。NXPのCEOを務めるRichard(Rick) Clemmer氏によれば、今回の売却によって、同社は高性能なミックストシグナル事業に集中することが可能になり、「Secure Connections for a Smarter World」戦略をより推進しやすくなるという。

 売却完了後、NXPのスタンダードプロダクト事業部門は、JAC CapitalとWise Road Capitalの100パーセント所有企業となる。社名はNexperiaで、本社をオランダのナイメーヘンに置く。同事業部門の全業務は、Frans Scheper氏が率いるマネージメントチームと同部門の従業員約1万1000名を含め、すべてNexperiaに移管される。また、英国のマンチェスターとドイツのハンブルクにあるNXPのスタンダードプロダクトの前工程工場、中国の広東省、マレーシアのスレンバン、フィリピンのカブヤオにある後工程工場もNexperiaに移る。さらに、内製機器メーカーのITECと、スタンダードプロダクト事業に関連するすべての特許と知的財産(IP)もすべてNexperiaに移管される。