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大規模に検証へ

 解析した尿検体は市販(バイオバンク)のもので、さまざまな進行度のがん患者の検体が含まれるという。早期がん患者の検体も含み、今回の手法は「早期発見への応用が可能と考えている」(日立製作所 研究開発グループ 基礎研究センタ チーフサイエンティストの坂入実氏)。

記者説明会の様子
記者説明会の様子
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 今後はバイオマーカー候補物質の構造解析などを進め、解析キット化につなげたい考え。数百例規模の実証研究を行い、感度や特異度も検証する狙いだ。今回は網羅的で高コストの解析手法を用いたことから、精度を落とさずにどこまで解析項目を減らせるかなども検証する。現状では数日かかる解析時間も、1日以内に短縮していく。

 事業化に向けては「まずは女性の罹患率が高いがんである、乳がんや大腸がんを優先したい。薬事の対象となる診断用途、対象にならない(スクリーニング)用途のいずれを目指すかは今後検討したい」(坂入氏)。