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 韓国Samsung Electronics社と英国の通信インフラ企業であるArqiva社は2017年7月25日、英国初とする5G固定無線アクセス(FWA:Fixed Wireless Access)のフィールドトライアルをロンドンで開始したと発表した(ニュースリリース)。Arqiva社の持つ28GHz帯で実施する。Samsung社はミリ波ビームフォーミング対応の宅内通信機器(CPE:Customer Premises Equipment)などを提供する。

Arqiva社の5Gサイト(一部)
Arqiva社の5Gサイト(一部)
URLはhttps://arqiva5g.com/
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 今回のフィールドトライアルシステムでは、ロンドンFitzrovia地区にあるArqiva社事務所の屋上に無線アクセスユニット(RAU:Radio Access Unit)、隣接する同社本社ビルの窓際にCPEをそれぞれ設置。RAUとCPEの間を高速につなぐ。商用化時のRAUは街路灯などに設置できる小型のものになるという。インターネットアクセスなどはArqiva社のデータセンターにある仮想モバイルコア(vEPC:virtual Evolved Packet Core)が司る。フィールドトライアルの実施期間は4カ月を予定。その間に、通信可能範囲を近隣のビル群に拡大する計画もあるという。

5G FWAの仕組み
5G FWAの仕組み
出所:Arqiva社の5Gサイト(https://arqiva5g.com/)
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 トライアルでは、上記設備を使った高解像度4K映像ストリーミングデモのほか、VR(仮想現実)映像ストリーミングデモ、FWA技術紹介などを6拠点で展開。FWAシステムの安定性と、早期市場投入による効果、有線と比較してのコスト効率などを確認する。性能に関しては、CPEの下りリンクで約1Gビット/秒を確認済だという。両社はこのトライアル結果を基に今後システムの性能強化に取り組み、ネットワークインフラ整備と使用可能周波数帯の拡張を行っていくとしている。