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 宇部興産と三菱重工業は、子会社の射出成形事業を統合する(ニュースリリース)。それぞれの連結子会社である宇部興産機械(山口県宇部市)と三菱重工プラスチックテクノロジー(名古屋市、以下三菱重工プラテック)が、射出成形機事業に係る株式譲渡契約を締結した。宇部興産機械は三菱重工プラテックの経営権を取得し、世界市場における事業拡大を目指す。

 宇部興産機械は成形機事業において、コスト削減や顧客ニーズに合った新機種の投入、海外サービス拠点の拡充を通して事業拡大を目指している。一方の三菱重工プラテックは、親会社の三菱重工業が海外の主力市場に販売拠点を持ち、世界の射出成形機市場に多くの機種を納入している。両社の事業を統合することで製品ラインアップと販売網を拡充し、営業・サービス力を強化する。併せて、両社の技術の融合による開発力の向上や製造コストの低減も図る。

 宇部興産機械は2017年1月1日、三菱重工プラテックの射出成形機事業を対象として、株式の85%を取得する。譲渡の範囲には、海外の主力市場である北米や中国、タイの三菱重工業の射出成形機販売拠点も含まれる。その他の海外の販売拠点については、現在の体制を維持し、顧客サービスを強化するという。販売に関しては、宇部興産機械が100%出資し、同社と三菱重工プラテックの射出成形機を取り扱う販売会社を設立。株式譲渡と同時に営業を開始する予定だ。

 宇部興産機械は、射出成形機の他、ダイカストマシンや押し出しプレス機、粉砕器、窯業機器などの製造と販売、サービス、メンテナンスを手掛けている。2016年3月期の売上高は450億円。一方の三菱重工プラテックは、射出成形機と付帯機器、金型、部品の設計から製造、販売、サービス、エンジニアリングなどを展開する。同月期の売上高は100億円という。