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Graphic Controlsのオフィス
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 日本写真印刷は2016年8月5日、米国医療機器メーカーのGraphic Controls Holdingsを買収すると発表した(ニュースリリース)。買収額は1億3500万米ドルで、同年8月下旬に買収を完了する予定。

 日本写真印刷はスマートフォン/タブレット端末向けタッチパネルなどを手掛ける。主力のコンシューマーエレクトロニクス分野は製品の「急激な需要変動や低価格化が常態化しており、持続的かつ安定的に収益を確保できる事業基盤の確立を急いでいる」(同社)。この方針に基づき、ポートフォリオの組み替えに向けた企業買収の対象として「グローバルベースで成長が期待されるメディカル市場の研究・調査を進めてきた」(同社)という。

 Graphic Controlsグループは1909年創業で、印刷などの加工技術に強みを持つ。主力の医療機器分野では自社ブランド品を生産・販売するとともに、大手医療機器メーカー向けの受託生産を手掛ける。大手医療機器メーカーが研究開発に注力し、生産は委託するケースが増えている中で「自社ブランド品と受託生産品の双方を手がける同社は、今後も安定した成長が期待される」(日本写真印刷)。

 日本写真印刷はGraphic Controlsグループの買収を足がかりに、医療機器分野へ参入するとともに同分野での事業拡大を図る。Graphic Controlsグループの主力製品であるディスポーザブル電極や手術用器具には、日本写真印刷のコア技術との親和性が高いフィルムへのパターン形成や射出成形などの加工技術が活用されているという。中期的には「両社のコア技術を融合し、生産効率の改善や新製品の開発などの取り組みを加速する」(日本写真印刷)考えだ。