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 ドイツAudi社は2017年8月25日、物流工場の従業員のトレーニングにVR(仮想現実)技術を投入すると発表した。ノックダウン用の部品を梱包する作業を、ゲーム感覚で楽しみながら覚えられるという。

 トレーニングに必要なものは、タブレット・コンピューターとVRグラス、二つのコントローラーのみ。VRグラスには、ドイツのインゴルシュタットにある物流センターの梱包作業場が映し出される。コントローラーで映像内のコンテナや部品の移動やラベル貼り、IT機器の操作などを実行していく。実物を使うトレーニングと違い、作業スペースが必要ないため、いつでもどこでも実施できる。

 トレーニングプログラムは、レベル1の作業説明から始まり、いくつかの難易度に分かれている。どのレベルでも繰り返し学習ができ、サポートが必要な時はタブレット上のアプリでヘルプが提供される。複数の言語でトレーニングプログラムを用意しており、スペイン語や英語でも指示を受けられる。

 VRを使ったトレーニングは6カ月の試行期間の後、実際の物流訓練に採用した。従業員の反応は極めて良好だという。現在、インゴルシュタットとネッカーズルムのトレーニングセンターと物流センターが協力し、「pick-by-light」「pick-by-tablet」「pick-by-voice」のデジタルピッキングシステムに関するVRトレーニングプログラムを開発中という。