PR
図 応答速度の向上により自動運転やロボットなどの制御機器で利用できるようにした。(従来のEntierは、基本的に外部のストレージをデータベースとして利用する)
図 応答速度の向上により自動運転やロボットなどの制御機器で利用できるようにした。(従来のEntierは、基本的に外部のストレージをデータベースとして利用する)
[画像のクリックで拡大表示]

 日立ソリューションズは、自動運転やロボットの制御機器に向けたメインメモリー上で利用するデータベースシステム「Entier インメモリデータベース管理システム」を開発した(ニュースリリース)。同社が日立オートモティブシステムズと共同開発した「自動運転ECUプラットフォーム」に採用されているという。

 今回のデータベースはデータの更新や検索1件当たりにかかる応答時間を約10μ~数十μ秒にした。自動運転システムの他に、リアルタイムな判断が求められるロボットの制御や、監視カメラシステムなどのIoTシステムで活用を見込む(図)。9月1日に販売を開始する。

 従来のECUは、利用するセンサーなどのデータは、アプリケーションごとに個別管理する形が一般的だ。しかし、自動運転システムでは、アプリケーションの規模や、取り扱うデータ量が増加し、異なるアプリケーションが同じデータを使用する機会も増える。そのため、アプリケーション同士の干渉やデータの整合性維持などの対応が難しくなり、開発期間が長くなるという課題があった。

 日立ソリューションズはデータベースを利用してこの課題を克服する。データベースを利用すれば、複数のアプリケーション間でデータを一元管理できるため、アプリケーションごとにデータ処理部分を開発する必要がなく、開発期間を短縮できる。

 今回、KVS(key-value store)やリングバッファの採用によりデータの登録や検索1件当たりにかかる時間を約10μ~数十μ秒にした。加えて、マルチスレッドにも対応する。データベースの操作のためのAPIは独自仕様である。ストレージ領域とは別に必要なプログラムサイズは100Kバイト。データベースが動作するOSはLinuxで、開発環境はWindows用とLinux用を提供する。