PR

 「IFA2016」のパナソニックブースで印象的だったのは、透明有機ELディスプレーの使い方だった。有機ELデバイスは「高画質、軽い、薄い、近い将来は曲げられる」などの機能的メリットを持つ。「透明」もその1つ。これまでもディスプレーメーカーは「透明にできる」ことを喧伝していたが、いまひとつ、それをどのように応用するかのイメージは具体的には得られなかった。パナソニックのブースでは、それをキッチンまわりに応用することで、とても鮮明なアプリケーションとして提案した。

 リビングの飾り戸棚の中に透明有機ELディスプレーが埋め込んである。通常は透明な戸棚ガラスだが、電源を入れると、あら不思議。55型のテレビに変身するではないか。透明板が瞬時にテレビに変わるのは、なかなか衝撃的だ。

リビングの飾り戸棚
[画像のクリックで拡大表示]
リビングの飾り戸棚
[画像のクリックで拡大表示]
リビングの飾り戸棚
通常は透明な戸棚ガラスだが、電源を入れると、あら不思議。55型のテレビに変身する。筆者が撮影。

 もう1つ、日本酒セラーのガラス扉に透明有機ELを組み込んだ。普段は温度などのデータを表示している。お酒を飲みたいと思って日本酒セラーに近づくと、中にある酒の度数、辛口や甘口などの情報の表示に切り替わる。住宅総合メーカーのパナホームを傘下に持つパナソニックは、有機ELのさまざまな機能を使うことで、住空間へのディスプレーの溶け込ませ方を多彩に提案できるだろう。

日本酒セラーのガラス扉
[画像のクリックで拡大表示]
日本酒セラーのガラス扉
[画像のクリックで拡大表示]
日本酒セラーのガラス扉
[画像のクリックで拡大表示]
日本酒セラーのガラス扉
普段は温度などのデータを表示する。日本酒を飲みたいと思った時には、中にある酒の度数、辛口や甘口などの情報を表示してくれる。筆者が撮影。

 テレビのローテーション(使い回し)も有機ELの切り口だ。リビングルームのテレビを買い換えた時、以前なら古いテレビを別の部屋で使うといったローテーションができた。テレビが比較的軽かったからだ。しかし、最近はテレビが大型化し、重くなり、簡単に持ち運びできない。そこで、有機ELの軽さを生かせば、どの部屋にも移動できるポータブルなメリットを享受できる。最近のテレビの課題に向き合い、不便を解消する有機ELは、テレビメーカーにとって“美味しい技術”なのだ。

食卓の横にも透明有機EL
[画像のクリックで拡大表示]
食卓の横にも透明有機EL
[画像のクリックで拡大表示]
食卓の横にも透明有機EL
[画像のクリックで拡大表示]
食卓の横にも透明有機EL
シェフが料理を説明してくれる。筆者が撮影。