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 村田製作所は、米国のヘルスケアIT分野のベンチャー企業であるVios Medical社を買収した。買収総額は約1億200万ドル(約114億円)相当。

 村田製作所は、2015年12月に公表した「中期構想2018」における経営目標の実現に向け、ヘルスケア・メディカル分野を自動車、エネルギーと並ぶ注力市場の1つに設定。第一種医療機器製造販売業許可を取得し、新たなビジネスモデルや顧客価値の創出によって市場の多様化と成長を図っている。
 今回買収したViosは、2012年12月に設立。心拍数、呼吸数、心電図などを計測できるチェストセンサーの開発と、それらをモニタリングするためのソフトウエア、クラウドサービスなどを開発・提供している。センサーで得たバイタル情報を独自アルゴリズムで処理することで、リアルタイムにモニタリングできるのが特徴。このデータ解析は市販のタブレット端末やパソコンでも準リアルタイムに処理できるため導入コストを大幅に削減できるほか、無線ネットワークを利用することで病院内を移動する患者の連続的なモニタリングも可能になるという。

 Viosはモニタリング機器の販売に加えて、取集したバイタル情報の解析データの有料提供なども展開している。このような背景から、村田製作所はヘルスケア・メディカル分野における新たなビジネスモデルや顧客価値の創出が見込める点を、Vios買収の理由として挙げる。さらに、今回の買収を海外におけるヘルスケア・メディカル分野進出の足がかりと位置づけ、Viosの有する海外病院ネットワークを有効活用し、さらなる事業拡大に向けて取り組むとしている。

 今回の買収に当たっては、村田製作所の米子会社PJ Florence Acquisition Companyを通じて、同社とVios社を合併させることで存続会社であるVios社の子会社化を決議し、PJ Florence Acquisition CompanyとVios社の間で合併契約を締結した。