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将来の健康状態を予測

定期検診の検査値に基づいた将来の予測
定期検診の検査値に基づいた将来の予測
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 2つめは、定期検診の検査値から将来の健康状態を予測する「健康シミュレーション」である。このシミュレーションでは、一般的な定期検診で計測されるさまざまな検査値のうち、生活習慣病と関連性の高い「体重」「腹囲」「HbA1c(ヘモグロビンA1c)」「空腹時血糖」「HDL(高密度リボタンパク質)」「TG(トリグリセリド、中性脂肪)」「LDL(低密度リボタンパク質)」「収縮期血圧」「拡張期血圧」の9種類だけを用いる。これら9種類の検査値について直近2年分のデータと、「タバコを吸うか」「野菜を意識して食べているか」など17項目の問診データを入力すると、前出の9種類の検査値について今後3年分のデータや、いわゆる「四大生活習慣病」(メタボリックシンドローム、糖尿病、高血圧、脂質異常症)の有無を予測する。予測に用いるモデルは、NECが独自に開発した。

生活様式を改めた場合の予測
生活様式を改めた場合の予測
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 この健康シミュレーションの特徴は、将来の健康状態を予測できるだけではなく、改善に向けて効果のある取り組みも簡単に分かることだ。例えば、ある検査値の悪化が予測された場合、その検査値に大きく影響する生活様式を改めることで、検査値がどれぐらい改善するかということも予測できる。これによって、より実効性の高い健康指導が可能になる。NECによれば、汎用的なモデルでも予測精度は十分だが、職場や地域に合わせてモデルをつくり込むことで、予測精度をさらに上げられるという。

 直接のユーザーとして想定しているのは、企業や自治体などである。NECでは、2017年度中の製品化を目指している。

BIツールを医療・健康に

 3つめは、経営データの分析・可視化に使われることが多いBI(Business Intelligence)ツールを、医療・健康分野向けに活用するソリューションである。例えば、どの地域にどの疾患の患者がどれぐらいいるかというデータと地図アプリケーションを組み合わせることによって、視覚的な理解度が高まり、より効果的な医療・健康施策を打ち出せるようになるという。BIツールには、NECのダッシュボード「InfoFrame Dr.Sum EA MotionBoard」を用いた。

 同社が想定している用途の1つは、各地方自治体が取り組んでいる医療施設の再配置だ。患者の地理的な分布に応じて適切に医療施設を配置することで、医療の効率を高められる可能性がある。

患者の分布を地図上でヒートマップ表示した様子
患者の分布を地図上でヒートマップ表示した様子
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