一般社団法人・低炭素投資促進機構は12月18日、太陽光発電(2MW以上の特別高圧連系案件)を対象にした第3回入札(平成 30 年度下期)の結果を公表した。落札されたのは7件で、最低落札価格は14.25円/kWh、最高落札価格は15.45円/kWhだった。第2回の最低価格が16.47円/kWhだったことと比べると、一気に2円以上下がり、14円台まで下がったことになる。
今回の入札では、7番目の落札者(供給価格15.45円/kWh)は、募集容量(196.96MW)を超えており、落札量は約1.2MWに制限されている。このため、事実上の落札案件は6件で、最高落札価格は15.37円/kWhとも言える。
また、第2回と同様、今回も上限価格を非公表とした。公開された上限価格は第2回と同じ15.50円/kWhだった。入札件数16件のうち13件が15.50円/kWh以下だったものの、7番目に低い価格(15.45円/kWh)を付けた案件で募集容量に達したため、15.50円/kWhを提示した6案件は落札されなかった。
これまでの入札では、第1回は上限価格(21円/kWh)を公開し、入札参加が募集容量を下回った結果、落札者9件のうち2件が21円/kWhを付け、価格引き下げ効果に疑問が持たれた。逆に第2回では上限価格(15.50円/kWh)を非公開にした結果、9件の入札件数のすべてが上限価格を上回り、落札者ゼロという異例の結果となった。