2020年まで残すところ約3年。自動車業界でも2020年以降に向けた開発が本格化している。今後、自動車の車体はどう変わっていくのか、東京大学名誉教授で新構造材料技術研究組合(ISMA)理事長の岸輝雄氏に聞いた。

東京大学名誉教授で新構造材料技術研究組合(ISMA)理事長の岸輝雄氏
東京大学名誉教授で新構造材料技術研究組合(ISMA)理事長の岸輝雄氏
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――自動車の車体用の材料は今後どうなっていくとお考えですか。

 ISMAの設立から約3年経って感じるのは、鋼はやはり強いということです。当時は高価だったホットスタンプ材も価格が1/4ほどになり、車体にかなり使われています。率直に言って、鋼は善戦しており、今後も守勢に回りながらも健闘するだろうというのが私の見方です。

 ただ、燃費・二酸化炭素(CO2)規制がさらに厳しくなる2025年や2030年ごろには、鋼は苦しくなってくると見ています。自動車のパワートレーンがどう変わっても、自動運転が実現されても、車体を徹底して軽量化することが必要だという点は変わらないでしょう。