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 「厚生労働省電子的診療情報交換推進事業」(SS-MIX:Standardized Structured Medical Information eXchange)において策定された、医療機関を対象とした医療情報の交換・共有のための規約のこと。医療機関の既存のITインフラから各種情報を取得でき、標準的な形式の情報出力を可能にすることを特徴とする。現在は、標準化の見直しと現状に即した実装機能の見直しを行い、SS-MIX2としてまとめられている。

 SS-MIXで取り決められたものとして、(1)HIS(病院情報システム)情報ゲートウェイの電文仕様、(2)標準化ストレージの格納仕様・ディレクトリー構造、(3)電子診療データおよび診療情報提供書のCD(コンパクトディスク)仕様がある。

 HIS情報ゲートウェイは、医療情報交換のための標準規約であるHL7 Ver2.5とJAHIS(保健医療福祉情報システム工業会)の各種規約に準拠した形式を用いて、各社の電子カルテやオーダリングシステムで管理している診療情報(患者、オーダー、結果情報など)をHIS情報ゲートウェイへ送信し、標準化ストレージに格納する役割を持つ。

 この標準化ストレージを介して患者紹介先施設はアーカイブビューアを用いて、自院の標準化ストレージに情報を取り込んで(アーカイブ)、Webブラウザーで参照する(ビューア)、あるいは標準化ストレージから作成された診療データCDや診療情報提供書CDをパソコンで参照できるようになる。

重要な役割を担う標準化ストレージ

 SS-MIXと言ったとき標準化ストレージを指すように、医療情報の連携・共有において最も重要な役割を担っているのが標準化ストレージである。そのコンセプトは、規模の大小や施設の診療形態にかかわらず、あらゆる医療施設で利用できること、導入・運用のコスト抑制ができること、特定のベンダーの技術や製品に依存しないこと、誰もが理解しやすい単純な構造であること、などである。

 なお、医療施設内のシステム間の情報共有や地域医療連携の進展に伴い、まだ標準規格が定められていない医療情報をやり取りする必要性もあることから、非標準化データを蓄積・共有するための、標準化ストレージの拡張仕様「拡張ストレージ」と呼ばれる仕組みも同時に利用されることがある。