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1分子解析に脚光

 “次々世代”を見据えたシーケンサーの開発も進行中だ。次世代シーケンサーでは一般に、DNAを増幅し、蛍光標識を光学的に検出することで塩基配列を読みだす。これに対し、DNAを増幅せず、塩基配列を1分子ずつ電気的に読みだす手法が注目を集めている。原理的に、現行の次世代シーケンサーよりも高速で低コストに塩基配列を読みだすことが可能だ。

 例えば、英Oxford Nanopore Technologies社はナノポア方式のシーケンサーを開発した。膜たんぱく質に形成したナノサイズの穴(ナノポア)にDNAを通し、その際のイオン電流の変化で塩基配列を読みだす。

 大阪大学発ベンチャーのクオンタムバイオシステムズ(Quantum Biosystems)は、シリコン基板上に形成した金属電極間のギャップにDNAを通し、電極間を流れるトンネル電流の変化で塩基配列を読みだす方式のシーケンサーを開発中だ(関連記事2同3)。「100米ドル・数時間」でのゲノム解析を目指しており、2015年には産業革新機構の出資を受けた。