US NEWSの裏を読む
目次
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Microsoftはどこへ行く?
Microsoftが過去最悪の決算を報告,GoogleがChrome OSを発表し,MicrosoftとYahoo!はついに提携。トッププレーヤ各社の動きは絡み合い,業界に構造変化が起こる。09年7月に何があったのか――。
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一夜にして新たなソフト市場が誕生,開発者も大興奮の「App Store」
ネット・サービス「MobileMe」の相次ぐ不具合やiPhone 3Gのサービス品質問題,iPod nanoの過熱事故など,このところトラブル続きで,ネガティブな話が多いAppleだが,筆者はこれらとは少し違う話に興味を注がれている。AppleがiPhone 3Gの販売開始と同時に立ち上げたアプリ…
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データセンターは世界のはるか彼方へ,ネット企業の壮大なクラウド計画
データやアプリケーションは個々の端末のディスク内ではなく,遠く向こうの雲の上から降りてくる――。そんなコンピューティング環境の世界を表した言葉が,“クラウド・コンピューティング”。Google,Yahoo!,Amazon.com,eBay,Microsoftが,このクラウドを利用してさまざまなサー…
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好業績を示したGoogle,MS,Appleも,投資家の不安は払しょくできず
米Google,米Microsoft,米Apple,米eBayなど,大手各社の4~6月期決算が出そろった。各社とも大幅な増収増益の好業績。しかし投資家の見方は一様に厳しく,いずれも期待外れという評価が下された。好業績にもかかわらず,各社の株価は値を下げたのだ。
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Adobeの新機軸,Flash/AIR/モバイルのオープン化戦略が与える恩恵とは
ここ最近,Adobe Systemsの動きに興味深いものがあると感じている。それは同社技術のオープン化戦略。とりわけ今,話題となっているのが,Flashの開放だ。Adobeは,Flashファイルのフォーマット(SWF)仕様をGoogleとYahoo!に開示し,両社がFlashコンテンツ内のテキスト…
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Googleのサービス統合がMSのビジネスモデルを脅かす?!
少し大胆な仮説を立ててみたい。「スパムメールがまん延すると,Microsoftのビジネスモデルが崩れていく」―。筆者の会社のある人物が言い出したことなのだが,あながち否定できない本質を見抜いているのではと考え,本コラムで取り上げることにした。
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待望の第2世代iPhone,大幅値下げの本質は“方向転換”?
米Appleの開発者会議で発表された第2世代iPhone。「Appleが世界の携帯市場に本格進出する」――。こんな文句とともに海外メディアも大きく取り上げ,盛り上がりを見せている。だが発表から数日が過ぎ,このApple新戦略に落胆の声が聞かれるようになった。
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米大統領選とインターネットの関係とは? オバマ氏の選挙戦を支えるネット戦術
米大統領選の民主党候補指名争いで,Barack Obama氏の勝利が近づいてきたと言われている。今回の大統領選はそれが顕著だという。それは選挙戦当初からObama氏がとってきた戦略に見ることができるという.
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それぞれの道を選んだかに見えたYahoo!とMS,買収劇に新章の予感
米国時間2008年5月3日,米Microsoftによる米Yahoo!の買収劇は,一応の決着を見た。今回の買収劇に関する海外メディアの記事の量は膨大だった。それら記事の中からいくつか興味深いものを取り上げながら今回の買収劇と今後の行方について考えてみたい。
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パソコンが変わる---「ULCPC」はパラダイムシフトを象徴する新ジャンルPC
「ULCPC」という言葉をご存じだろうか。おおむね500ドル以下のパソコンを指しており,具体的には,台湾ASUSTeK Computerの「Eee PC」などに代表される小型パソコンの新しい総称として定着しはじめた。海外メディアを見ていると,ULCPCは今最も注目されているパソコンの新ジャンルと言…
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Appleが米最大の音楽小売業者に! 急変期にさしかかる音楽市場の構図
米国時間4月3日,米Appleは同社が米国の音楽小売市場で1位になったと発表した。調査会社の米NPD Groupが行ったアンケート調査集計結果を引用したもので,それによると2008年の1月と2月,Appleのデジタル・コンテンツ配信サービス「iTunes Store」の音楽販売が,これまで首位だっ…
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競売に敗れたGoogle,今度は地デジ空き領域で提言---その真意は?
テレビ放送に割り当てられる周波数帯域の利用方法について,米Googleがまた新たな提言を行った。3月24日,GoogleがFCC(米連邦通信委員会)に対し,いわゆる「ホワイトスペース」と呼ばれる周波数帯域の開放を要求する意見書を送ったという。
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米国発リッチメディアの潮流,キーワードは「デベロッパー」と「ケータイ」
MS,Apple,Googleの施策とは
RIA(Rich Internet/Interactive Application)と呼ばれる,高度な表現力と操作性を持つWebアプリケーションが注目されている。中でも米Microsoftの「Silverlight」,米Appleの「iPhone」,米Google傘下の「YouTube」に見られる…
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システム障害で実態が明らかに,Web 2.0企業を支えるAmazonのクラウド・サービス
「Amazonのクラウド・サービスに障害,Web 2.0企業を脅かす」――。米国時間2008年2月15日,海外メディアでこんな見出しが躍った。同日,太平洋標準時午前5時ごろから米Amazon.comのオンライン・ストレージ・サービスに障害が起き,数時間にわたってアクセス不能になった。
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Yahoo!は買収されてしまうのか? Microsoftと株主の圧力に苦悩するYang氏
米Microsoftからの突然の買収提案から1週間超を費やし,米Yahoo!がようやく出した結論は“別の道”を探るというものだった。そんな中でも海外メディアはしきりにニュースを伝えている。そこからは,今後考えられる興味深いシナリオがいくつか見えてくる。今回は現時点で注目されている3つのシナリオにつ…
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Sun,オープンソース界の雄「MySQL」の買収で何を狙う?
米国時間2008年1月16日,米Sun MicrosystemsはスウェーデンのMySQLを10億ドルで買収すると発表した。オープンソースの雄であるMySQLがSunというIT大手に買収されたことは,少なからず業界に衝撃を与えた。では,Sunの狙いはどこにあるのか,それを読み解いてみよう。
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2008年のJobs氏の提案,スタイリッシュな「MacBook Air」は買い?
今年も恒例のApple製品関連イベント「Macworld San Francisco」が開催された。同社CEOのSteve Jobs氏が今年の基調講演で発表した目玉製品は,新型ノートパソコンの「MacBook Air」。スタイリッシュなMacBook Airとはどんなパソコンなのだろうか。
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2007年のIT業界,キーワードは「再定義」だった
早いもので2007年ももう終わり。この時期になると,毎年,海外メディアが早々と1年の重大ニュースをまとめるが,本コラムでもざっとこの1年のIT業界を振り返ってみたい。今年,業界全体に大きな影響を及ぼした米Appleと米Googleの動きを通して,2007年とはどんな年だったかを考えてみる。
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オープン化に向けて急変する米携帯市場,カギを握るGoogleとVerizonの戦略
前回の本コラムで,米Googleのオープンな携帯電話プラットフォーム「Android」についてレポートしたのだが,その後,米国のモバイル市場の展開がおもしろくなってきた。今回は一連の動向を整理しながら考えてみたい。今,米国の通信業界で何が起こっているのか?
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Android発表に周波数競売参加,Googleはモバイルで何を目指す?
Googleが携帯電話市場への進出を急速に進めている。この11月5日,携帯電話に載せるソフトウエアのプラットフォーム「Android」を開発すると発表。そして今,海外メディアがしきりに報じているのがGoogleによる無線周波数競売の参加である。今回は同社のモバイル市場への取り組みについてレポートす…