技術の広場
目次
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FMCは新しい発想で
8月14日,羽田発7時25分の便で松山に向かった。2カ月ほど前に会社の代表電話に電話があった。「愛媛県西条市のKさんからお電話です」。オペレーターから言われた瞬間,高校の同窓会の連絡だ,とピンときた。今回の里帰りはこの同窓会に出席するのが目的だ。同窓会は93年以来。今年は卒業からちょうど30年,節…
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BYTE LAB「デスクトップ検索」(5)
検索精度を測る指標は,大きく二つある。検索結果にユーザーの求めるファイルがある割合「適合率」と,全ファイル群の中でユーザーの求めるファイルが検索できた割合「再現率」だ。
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BYTE LAB「デスクトップ検索」---目次
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BYTE LAB「デスクトップ検索」(4)
インデックスの作成時間は,テキストの抽出処理と単語の切り出し,そしてインデックスを生成する一連の処理量で決まる。処理量が多いほどCPUの処理時間を長く使い,メモリーを消費して仮想メモリーの読み書きによる性能低下が起こる。先に計測した平均CPU使用率と仮想メモリーに対する読み書きの回数が,作成時間を…
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BYTE LAB「デスクトップ検索」(3)
デスクトップ検索は,なるべくユーザーの作業に影響を与えずにインデックスを作成できるかが使い勝手を左右する。インデックス作成では,ファイルを読み込んで単語を抽出してインデックスを更新する作業が生じる。CPU,メモリー,そしてハードディスクの各リソースを消費する。そこでCPU使用率,メモリーの負荷,そ…
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BYTE LAB「デスクトップ検索」(2)
関連度によるソートを基本に評価
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BYTE LAB「デスクトップ検索」(1)
パソコンを起動して所望のファイルを開き,編集をして保存する。この誰もが繰り返している一連の作業で,「遅い」と感じる場面は減りつつある。ハードウェアの性能向上のおかげである。ところが目的とするファイルの保存場所が分からなくなると,途端に無駄な時間を過ごすことになる。あらかじめ時間をかけてファイルをフ…
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特集「ユーザビリティ」(8)
使いやすく,使いたくなる製品を作る
このようにユーザビリティを意識した製品開発が根付いてきたからこそ新たな課題も見えてきた。目的をスムーズに果たせることだけが,ユーザーの満足度に影響するわけではない点だ。
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矢野陽一のマイコン論---目次
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矢野陽一のマイコン論(3)
ムーアの法則を超えて
高速化を続けてきたマイコンが曲がり角にさしかかっている。理由は消費電力の増大。これまでの延長線上にある性能向上策では対処できない。デュアルコア,マルチコアへの流れは止められない。
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特集「ユーザビリティ」(7)
使いやすく,使いたくなる製品を作る
カーナビゲーション・システム(カーナビ)にも,ユーザーにとって不自然な情報の構造がある。産業技術総合研究所 人間福祉医工学研究部門 ユビキタスインタラクショングループの北島宗雄研究グループ長は,日産自動車と共同で,カーナビにおける目的地のジャンル分けに関する研究に取り組んでいる。
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矢野陽一のマイコン論(2)
アーキテクチャ設計は引き算の発想で
マイコンのアーキテクチャには命令セット,メモリー保護機能など,着目すべき五つのポイントがある。これを押さえた上でシンプルにすることがアーキテクチャ設計の要諦で,足し算よりも引き算の発想が重要と筆者は主張する。適用範囲の広がりに柔軟に対応する“伸びしろ”を残すためだ。
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特集「ユーザビリティ」(6)
使いやすく,使いたくなる製品を作る
(2)は,いかにユーザーにとって自然な形で情報を整理するかという問題だ。製品の開発者は,自分たちにとって都合のよい形で情報を整理したり,自分たちが分かりやすい構造がユーザーにとっても便利だと思い込むことが多い。しかしユーザーにとって不自然であることは珍しくない。
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BYTE工作「ブログを作る」---目次
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BYTE工作「ブログを作る」(3)
最終回/トラックバックに対応し完成度向上
ブログ(Weblog)がいわゆる日記システムと異なるのは,「トラックバック」機能によるブログ間の連携が可能なところにある。そのためにはトラックバック処理の受け入れと発行の両方に対応しなければならない。またコメントもブログらしさの一つだ。コメントとトラックバックの管理方法はほぼ共通にした。さらに記事…
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特集「ユーザビリティ」(5)
人はなぜ失敗するのか
ユーザーにとって分かりやすいUIは,メーカーの視点とは違った考えから生まれる。これまでの成果は,大きく三つの考え方に基づいている。(1)見栄えより識別しやすさを重視,(2)情報の整理方法がユーザーにとって自然,(3)適切に機能を隠す。それぞれ実例を挙げて見ていこう。
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矢野陽一のマイコン論(1)
成長を支えた3要素
マイコンの設計思想の変遷は,ビジネスや生活の質的変化と軌を一にしている。設計には三つのポイントがある。プログラマビリティとアーキテクチャ,テクノロジーだ。これらをバランスよく取り入れてこそ,優れたマイコンが生まれる。三つのポイントに視座を置いてマイコンの発展史を振り返る。
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特集「ユーザビリティ」(4)
使いやすく,使いたくなる製品を作る
「ユーザビリティをまじめに考えて作られた商品が,このところ増えてきた」(ユーザビリティのコンサルティングを手がけるユー・アイズ・ノーバスの鱗原(うろこはら)晴彦代表取締役)。ユーザビリティは「ユーザーにとって使いやすく,自分の目的にかなった製品であるかどうか」(メディア教育開発センター 研究開発部…
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BYTE工作「ブログを作る」(2)
第2回/テンプレートの処理を大幅変更
ブログ作成の第2回。前回作ったものは,テンプレートの処理がハード・コーディングしてあるなど,いかにもその場限りで適当に作ったようなものだった。表示形式を増やすにあたり,テンプレートの処理を拡張可能な形に変更。言わば本格的なブログとして作り直した形だ。テンプレート・エンジンと呼ぶほどではないが,ブロ…
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特集「ユーザビリティ」(3)
人はなぜ失敗するのか
認知心理的特性に合わせるとは,人間が把握しやすい形で情報を提示することを意味する。人間は,色や形状が似ているものを一見して同じものだと思ってしまう。例えば異なる意味を持つ複数のボタンを同じ色にすると,ボタンを押し間違えるスリップが起こる。逆に同じ種類の情報なのに異なる提示の仕方をすると,解釈を間違…