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図3 大半の企業は、社内のLANに外部からの進入を防止するファイアウオールを設置していおり、社内LANの内部と外部で通話する場合は障害となる。スカイプは、ファイアウオールを越えられるよう、通話をするパソコンに相手の接続情報(ポート番号など)通知する。それでも通話できない場合、スーパーノードが間に入り音声のやり取りを制御する
図3 大半の企業は、社内のLANに外部からの進入を防止するファイアウオールを設置していおり、社内LANの内部と外部で通話する場合は障害となる。スカイプは、ファイアウオールを越えられるよう、通話をするパソコンに相手の接続情報(ポート番号など)通知する。それでも通話できない場合、スーパーノードが間に入り音声のやり取りを制御する
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図4 スカイプが、メッセンジャーソフトと違うのは一般の固定電話や携帯電話への発信が可能な点。ただし、利用するには「スカイプアウト クレジット」(右図)というポイントを購入する必要がある
図4 スカイプが、メッセンジャーソフトと違うのは一般の固定電話や携帯電話への発信が可能な点。ただし、利用するには「スカイプアウト クレジット」(右図)というポイントを購入する必要がある
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図5 フュージョン・コミュニケーションズは6月に、スカイプを同社のIP電話を連携させるサービスを発表した。これは、同社のIP電話ユーザーに与えている050番号の着信を、スカイプを使ったパソコンでも受け取れるようにしたもの。職場内だけでなく出先や自宅でも連絡を取れるようになるという
図5 フュージョン・コミュニケーションズは6月に、スカイプを同社のIP電話を連携させるサービスを発表した。これは、同社のIP電話ユーザーに与えている050番号の着信を、スカイプを使ったパソコンでも受け取れるようにしたもの。職場内だけでなく出先や自宅でも連絡を取れるようになるという
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社内からでも使える

 社内ではルーターやファイアウオールなどを経由して、インターネットに接続することがほとんだ。これらの機器(もしくはソフト)が動いている環境では、社内から社外への通信はできるが、社外から社内への通信はしゃ断されることが多い。つまり、社内にいるユーザーを呼び出すことは、かなりハードルが高い行為といえる。

 そのような環境でも通信できるよう、スカイプにはファイアウオールの内側にいるユーザーとの通信を実現する方法も備えている(図3[拡大表示])。具体的な手順の詳細は省略するが、スーパーノードが、TCPポート番号といったファイアウオールの通過に必要な情報を、社外の通話相手に教えることで、互いのパソコンで通話できるようになる。

 一部のルーターでは、この方法でもうまく通信できないことがある。その場合、スーパーノードが双方の間に入り、スーパーノードを介して音声をやり取りすることで通話を実現させる。社内から社外へのアクセスも厳しく設定されている場合には、スカイプはスーパーノードに対して、Webサーバーへのアクセスをまねることで社外へ出ようと試みる。これは、多くのファイアウオールはWebサーバーへのアクセスならば通過できるように設定されているからだ。

 このようにスカイプはルーターなどがある社内からでも使えるような仕組みを備えてはいるが、セキュリティをかなり厳しくしている企業ではどうしても使えないことがある。このような場合には、システム管理者などに相談するしかないだろう。

固定電話にかける仕組み

 スカイプでは、「スカイプアウト(SkypeOut)」と呼ぶ、既存の固定電話に電話をするサービスも利用できる。このサービスは、インターネットと固定電話網の間に、「ゲートウエイ」と呼ばれる他のネットワークとつなぐ装置を置き、ここを介して固定電話に電話ができるようにしている(図4[拡大表示])。

 スカイプアウトを使うには「スカイプアウト クレジット」というポイントを、通話に必要な分だけ購入する必要がある。ただし、支払いはユーロになるので、為替レートの変動で料金が上下する点に注意が必要だ(2005年8月10日現在の相場は、1ユーロは約138円)。

 実際の購入は、スカイプ・テクノロジーズ社のWebサイトで行う。10ユーロか25ユーロかを選んで、自分のスカイプ名とパスワード、クレジットカード番号などを入力していけばよい。スカイプアウトではどこの国にかけるかで通話料が変わってくるが、アメリカやイギリス、フランス、ドイツなどは1分当たり約2.5円で通話ができる。

 なお、アメリカやイギリスなど一部の国では、スカイプ端末に割り当てた電話番号に、固定電話からの着信を受け付ける「スカイプイン(SkypeIn)」というサービスが用意されている。国内でも、スカイプインが可能な国で電話番号を取得すれば、固定電話からの着信をスカイプイン端末で受け取ることは可能だ。しかし、その電話番号は海外の番号なので、電話会社を経由した国際電話となる。通話料を考えると、この方法は現実的とはいえないだろう。

IP電話との連携サービスも

 スカイプ機器に電話番号を割り当てずに、スカイプインと同等の仕組みを構築しようとする試みもある。2005年6月、IP電話事業者のフュージョン・コミュニケーションズは、同社のIP電話ユーザーに割り当てている050番号の着信を、インターネットに接続したスカイプ端末でも受け取れるサービスを発表した。

 このサービスの具体的な仕組みは図5[拡大表示]の通り。フュージョンは、自社のIP電話網に、インターネットと接続するゲートウエイを設ける。そのゲートウエイには、同社のIP電話の番号(050で始まる番号)とそのユーザーのスカイプ名などの情報が対応付けられている。あるユーザーからのIP電話番号を使った発信を、通常のIP電話とともにゲートウエイでも受け、それをスカイプに対して転送するという仕組みだ。電話を受けるゲートウエイまでフュージョンのIP網を使うので、IP電話の番号を使えるというわけだ。

 このサービスにより、スカイプ端末がオンラインであれば、職場などへの電話を出先や家庭内でも取れるようになるという。ただ、あくまでも同社のIP電話ユーザー向けであり、他のIP電話ユーザーは利用できない。現状では、利用料金や開始時期なども未定となっている。