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段違いの拡張性と信頼性を提供するハイエンドNAS

図A ハイエンドのNAS製品ではバックエンドのSANなどと接続して巨大なストレージをネットワーク上に公開できる
 大半の家庭やオフィスであれば,今回の記事で取り上げた数十万円までのNASで十分カバーできるだろう。ただ,NASには数千万円といったハイエンドの製品もある。こうした高価なハイエンドNASは,格段に大きな拡張性と信頼性を提供する“スーパーNAS”と呼べる製品である。

 例えば,EMCジャパンでは同社が販売するNASの最上位製品であるNSXシリーズ(最小構成で3500万円)を,「単なる一般的なファイル・サーバーではなく,300~400台あるファイル・サーバーを統合したいユーザーが使うもの」(EMCジャパン エンタープライズ事業部の後藤 哲也プロダクト・マネージャー)と位置づけている。

 そのため,拡張性は桁違いだ。このNSXシリーズは,通常のNASにあたるブレード型NASをラックに格納する形態になっている。各ブレードはバックエンドのSAN(後述)と連携し,1台のNASにつき最大16Tバイトまでのディスク容量が利用可能。さらに,1台のラックにこのブレード型NASを8台まで搭載できる。このうち1台は冗長構成に使うが,それでも16T×7=112Tバイトという膨大なディスク容量を単体で提供する。

 また,信頼性もレベルが違う。各ブレード型NAS内でRAIDなどの冗長構成を取っているだけでなく,ブレード型NAS自身も冗長構成になっている。そのため,どれか1台のNASが停止しても,サーバーとしてのパフォーマンスは低下しない。「絶対に止められないようなシステムを想定している」(後藤氏)ものだ。

 このNSXシリーズのように,ハイエンドNASは自分自身でストレージをもつだけでなく,バックエンドのSANと接続するゲートウエイ型の製品が多い(図A[拡大表示])。SANとはstorage area networkの略語で,複数のディスクやディスク制御装置を専用の高速ネットワークで接続したシステムのことである。複数のディスク装置を一つの記憶装置のように利用できるうえ,NASをゲートウエイとすることで,この膨大なSANのストレージをWindowsやMacintosh,Linuxから簡単に利用できるようになる。