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ほかにもある重要なチェック項目

 ここまで,セキュリティとQoS機能という無線IP電話の製品間の違いが出やすい2大機能について見てきた。ただし,無線IP電話の本当の使い勝手は,こうした機能の有無だけでは決められない。

 例えば,転送や保留などの内線電話としての機能が充実しているかどうか,プレゼンス機能*やインスタント・メッセージ機能などの付加機能は使えるか,待ち受け時間や通話可能時間は十分あるかといった点にも注目すべきである。

 電話帳には何件まで登録できるか,発着信の履歴は何件残せるかといった細かな機能についてもチェックしておいた方がよいだろう。

内線電話以外で使える無線IP電話機

図A●内線電話以外の用途で使える無線IP電話機の例

 現在販売されている無線IP電話機のほとんどは,企業の内線電話で使うことを想定した製品である。しかし,中には単に内線電話機としてだけでなく会社の外でも使えたり,外出先から公衆無線LANサービス経由で無線IP電話をかけられるなど,ちょっと変わったタイプの無線IP電話機もある。ここでは,そうした製品を4機種ほどピックアップして紹介しよう(図A[拡大表示])。

個人向けのレンタル・サービスもある

 まずは社内では無線IP電話機,社外では携帯電話機やPHS端末として通話などに使えるデュアルモード端末を紹介しよう。このタイプに分類されるのは,NTTドコモの「FOMA(フォーマ) N900iL」と,ネットツーコムの「WiPCom」の2機種である。

 FOMA N900iLは,社内では無線IP電話機として,社外ではFOMA対応の携帯電話機として使える。

 一方のWiPComは,社内では無線IP電話機として,社外ではコンパクト・フラッシュ・スロットにPHSカードを挿すことで,PHS事業者が提供する音声通話やデータ通信サービスが使える。WiPComで面白いのは,富士通が開発したミドルウエアである「シームレスリンク」と組み合わせて使うことで,IP電話を通話状態に保ったまま,無線LANとPHSを切り替えて使うといった芸当ができる点だ。

 専用のIP電話サービスと公衆無線LANサービスなどを組み合わせることで,出先から無線IP電話をかけられるタイプもある。こちらのタイプの代表例は,ライブドアが提供するIP電話サービスである「livedoor SIP PHONEモバイル」である。同サービス専用の端末であるLDSP-0004(2万8140円)を購入すれば,あとは同サービスのユーザー同士は無料で通話できる。

 このほか,050番号がもらえるIP電話サービスで,専用の無線IP電話機を貸してもらえるサービスもある。アイピートークの「モバイルIPTalk レンタルパック」がそれ。月額3675円で専用の無線IP電話機「M107ip」をレンタルでき,この無線IP電話機に割り当てられた050番号を使って加入電話などにIP電話をかけられる。ただし,月々のレンタル料のほかに,初期費用2万790円と,指定プロバイダの利用料金が別にかかる。