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図  米Intel社の主なサーバー向けCPUのロードマップ
図 米Intel社の主なサーバー向けCPUのロードマップ
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 PCサーバー向けのデュアルコア・プロセッサが出揃った。インテルは2005年10月11日,XeonベースのCPUコアを二つ搭載したデュアルコアCPU「デュアルコア インテルXeonプロセッサ」を発表。同日に出荷を開始した。動作周波数は2.8GHz。各CPUコアがそれぞれ2Mバイトの2次キャッシュを搭載する。価格は1000個ロット時で11万6500円。サーバー向けのデュアルコアCPUは,中規模以下のラックマウント・サーバーを中心に米Advanced Micro Devices(AMD)社の「Opteron」シリーズの独壇場となっていた。デュアルコアXeonの投入で,ようやく追いついた格好だ。

 デュアルコアXeonは,デスクトップ・パソコン向けの「Pentium D」シリーズに続く同社にとって二つ目のデュアルコアCPUである。二つのCPUコアがそれぞれ2次キャッシュを備える。メイン・メモリーにつながるメモリーバスは一つで,各コアで共有する。基本構造はPentium Dと同じ。Opteronと異なり,2次キャッシュを同期する調停機構は備えていない。調停はチップセットが実施する。

今後半年で三つの新CPU

 今回出荷したデュアルコアXeonは,2006年以降に登場するデュアルコア製品群の露払いとしての印象が強い([拡大表示])。動作周波数は2.8GHzの1種類のみ。後に続く本命のサーバー向けデュアルコアCPUになって初めて,上位/中位/下位の3ラインの製品を揃える。

 まず,最大32CPUのSMP構成が可能な上位版「デュアルコアXeon 7000」シリーズを2005年内に出荷する予定。2006年以降は仮想化支援機構「VT(Virtualization Technology)」を実装するという。続いて2006年第1四半期に出荷する「Xeon 5000」シリーズは,VTに対応し,FSBを1066MHzに向上させる。チップセットはメモリーをデイジーチェーンで接続することで最大搭載モジュール数を増やすFB-DIMM(Fully Buffered DIMM)に対応する。「デュアルコアXeonからXeon 5000へと徐々に移行を促す」(インテル マーケティング本部の阿部剛士本部長)。

 さらに2006年後半には,製造プロセスを65nmルールに微細化した「Tulsa(開発コード名)」を出荷する。Tulsaでは各コアが1Mバイト容量の2次キャッシュを持ち,16Mバイトの3次キャッシュを共有する。これから半年あまりの間に,大きく三つの新CPUを立て続けに投入することになる。その先の2006年第4四半期には,デュアルコアを前提に設計した次世代マイクロアーキテクチャを採用する「Woodcrest(開発コード名)」を出荷する予定だ。

 一方,ライバルのAMDが,2006年のロードマップとして明らかにしているのは仮想化支援機構「Pacifica(開発コード名)」の実装のみ。2007年には,3次キャッシュを搭載するマルチコアOpteronを投入するという。