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図3 ITU-Tの勧告書を無償で入手<BR>ほかの一般的な工業規格書と同様に,ITU-Tの規格書(勧告書)も基本的にはお金を払って購入する必要がある。ただし,ユーザー登録をすれば1年間で3件に限り勧告書を無償で入手できる。
図3 ITU-Tの勧告書を無償で入手<BR>ほかの一般的な工業規格書と同様に,ITU-Tの規格書(勧告書)も基本的にはお金を払って購入する必要がある。ただし,ユーザー登録をすれば1年間で3件に限り勧告書を無償で入手できる。
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ITU-T勧告は1年に3件まで無償

 次はITU-Tの勧告書の入手方法を調べてみた。こちらもLANベンダーに尋ねたり自分で調べた結果,勧告書の購入方法に関しては,基本的にIEEEとほとんど同じということがわかった。

 ITU-TのWebページ*にアクセスして,勧告書を購入する*。入手したい勧告名を検索して購入手続きを終えると,すぐにPDFファイルあるいはWord文書形式の勧告書がダウンロードできる。

 購入方法はわかった。でも,できればIEEE802規格と同様,ITU-Tの勧告書も無償で入手したい。ITU-TのWebページにアクセスしていろいろ探してみたが,どうもその手のサービスは見あたらない。

 さすがに世の中そう甘くはないかとあきらめかけていると,ちょうど通りかかった先輩記者が話しかけてきた。「ITU-Tの勧告書かい? たしか取材先の人が,条件付きだけど無償で入手できるって言ってたよ」。そこで再度詳しく調べてみると,かなり見つけにくいものの,確かに無償で入手できるサービスがあった(図3[拡大表示])。

 IEEE802規格も重要だけど,ADSLの仕様(G.992.x)やIP電話で使う呼制御プロトコル(H.323),音声符号化方式(G.711など)などITU-Tが標準化したネットワーク技術も身近にたくさんある。そうした規格の最新情報を収めた勧告書がタダで手に入るなんて,これまた大収穫だ。

 ただし,先輩記者が聞いていた通り,ITU-Tの無償ダウンロード・サービスには条件があって,登録ユーザー当たり年間3件までとダウンロード回数が制限されている。一方,IEEE802にはあった標準化完了直後の規格書が無償入手できないという縛りはない。

インターネットの標準技術を調べる

 最後はIETFの標準技術文書(RFC)の入手法である。まず押さえておきたいのは,RFCはIEEEやITU-Tの規格書のように本来売っているものではないという点だ。

 IETFはインターネットの標準技術仕様を策定する非営利団体であり,発行したRFCは,インターネットで公開している。このためRFCは,誰でも無償でダウンロードできる。IEEEやITU-Tの規格書と違って,RFCが無償で入手できることは知っている人が多いのではないだろうか。

 そこでRFCに関しては,入手法ではなく別のことを調べてみた。それは,「どうやって目的の技術に関する最新情報が書かれたRFCを見つけ出すか」ということだ。これがRFCを入手するうえで重要だからだ。

 ひと口にRFCといっても,標準技術を記したRFCのほかに,参考情報を記したRFCや実験目的のRFC,各種手続きなどを定めたRFCなど実はさまざまなタイプの文書がある*

 このようにRFCは,さまざまな技術文書の集合体であるため,ある標準技術について書かれた最新のRFCがどれかを調べたり,その技術の標準化作業がどの程度進んでいるのかを調べるにはそれなりの知識が必要になる。