素朴な疑問◆Q&A
目次
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PoEによる給電は何mまでできる?
PoE(Power over Ethernet)とはLANケーブルで電力を供給する技術のことです。IP電話や無線LANのアクセスポイントなど、通常は電源ケーブルが必要な機器でも、LANケーブル1本で通信に加えて給電も可能にします。
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仮想マシンの性能は、物理マシンの性能を超えられるの?
仮想マシンの実効性能が物理マシンの性能を超えることは、基本的にありません。仮想マシンで動くOSは、仮想化ソフトがその仮想マシンに設定した仕様(CPUやメモリー容量など)を自身の動作環境だと認識します。この仮想マシンの仕様には、その下で稼働する物理マシンの性能を超えた設定にできる項目があります。しか…
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流出したパスワードによる不正アクセスの成功率は?
警察庁では2012年に、IDとパスワードを使うWebサービスにおいて、他サービスから流出したと思われるIDとパスワードのリストを使って不正アクセスを試行された回数とその成功回数を、サービス提供事業者13社の協力を得て集計しました。その結果、成功率は6.7%でした。2013年にも同様の調査を行い、現…
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IPv4アドレスを今から手に入れられる?
2011年にIPv4グローバルアドレス(以下、IPv4アドレス)の在庫が枯渇し、アドレス管理団体が日本の企業に新規のIPv4アドレスを割り振れなくなりました。そこで同年8月、IPv4アドレスを「移転」する制度ができました。企業間で個別に交渉してIPv4アドレスを融通できるようにしたのです。
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ネットワーク機器に電源スイッチってあるの?
ネットワーク機器が設計された当初のことは既にわかりませんが、もともと「ルーターには電源スイッチがあり、レイヤー2(L2)スイッチにはない」ことが多いようです。背景には次のような理由があると考えられます。
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LAN内でループ接続したら別の拠点にも影響が出る?
別の拠点と「広域イーサネット」で接続していると、影響が出ます。ループ接続とは、LANスイッチ同士をケーブルでループ状につなぐこと。これを行うと、イーサネットフレームがスイッチ間で回り続けて増えていき、LAN内でほとんど通信できない「ブロードキャストストーム」が起こります。その影響は、イーサネットフ…
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リピーターハブを見かけなくなったのはなぜ?
リピーターハブは、LANケーブル上を流れる電気信号を中継するネットワーク機器の一つ。昔はどのネットワークにもありましたが、最近は見かけることが少なくなりました。その理由は、スイッチングハブ(LANスイッチ)に“世代交代”した点にあります。
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パケットが地球を1周するのにどのくらい時間がかかる?
通信事業者が世界中に張り巡らせているバックボーンネットワークは、いくつもの経路があります。では、IPパケットが地球を1周するのに、どのくらい時間がかかるのでしょうか。
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黒電話は今も使えるの?
昔ながらのダイヤル式の黒い電話機(以下、黒電話)は、電話サービスによっては今でも音声通話に利用できます。NTT東日本が提供する音声通話サービスのなかで黒電話を使えるのは、「ダイヤル回線の加入電話」と「ひかり電話」です。加入電話には「プッシュ回線」もありますが、黒電話は使えません。理由は、電話番号を…
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最近、URLの「/~」を見なくなったのはなぜ?
かつて個人のホームページのURLといえば、「http://www.example.net/~user/」のように、「プロバイダーのドメイン名」の後ろに「/~ユーザー名/」を並べたものが一般的でした。「~」はチルダと読みます。ところが最近は、~が入っているURLはほとんど見かけません。これはニーズの…
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「Hello」と「Heartbeat」は何が違うの?
「Hello(ハロー)」や「Heartbeat(ハートビート)」は、ネットワーク機器やサーバーなどが「自身の状態」を知らせるためのメッセージです。どちらの呼び名を使うかは、「どんな機器がどんな目的で状態を知らせるか」によって異なります。
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スマホのバッテリーの持ちは3GとWi-Fiのどっちがいいの?
携帯電話回線(3Gスリージー)と公衆無線LAN(Wi-Fiワイファイ)を両方使える環境でスマートフォン(スマホ)のデータ通信を行う場合、一般にWi-Fiを使うほうがバッテリーの持ちはよくなります。無線通信では通常、アンテナとの距離が遠ければ遠いほど、消費電力は大きくなります。つまり3Gに比べてアン…
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海底ケーブルの芯線って何でできているの?
海底ケーブルの芯線には、1980年代後半から石英ガラスを素材とした光ファイバーが採用されています。ただし光ファイバーが採用される前は、銅を素材とした同軸ケーブルが一般的でした。今でもどこかの海底ケーブルで銅の同軸が使われている可能性はありますが、新規の敷設では銅の同軸が使われることはないでしょう。
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コマンドのオプションの区切りに“/”と“-”の2種類があるのは?
Windowsのコマンドプロンプトなどで使うコマンドには、「ipconfig /all」のようにオプション(引数)の区切りに“/”を使うものと、「ping -t」のように“-”を使うものがあります。引数の区切りが2種類ある正確な理由はわかりませんが、MS-DOSの頃からあるコマンドでは引数の区切り…
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IPv6アドレスはどうやって口頭で伝えるの?
IPv6アドレスは2001:db8::1234:0:0:9abcといったように、けた数が多く、アルファベットが混じっています。そのため、192.168.1.1といったIPv4アドレスに比べると、口頭で正確に伝えるのは難しくなります。「IPv6アドレスは自動生成されるから、いちいち人が把握しなくても…
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標準規格の文書は有償?無償?
標準規格の文書なら無償で入手できそうですが、実際は標準化を担う組織などによって事情が異なります。近年、代表的な標準規格の文書は無償提供されるケースが増えつつあるようです。ここではネットワーク分野で広く採用されている「ITU勧告」「IEEE 802標準」「RFC」を例に紹介します。
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「運用」と「保守」って何が違うの?
「運用」は、完成したシステムやサービスを稼働させるために必要な日々の業務のことです。広い範囲を指す言葉ですので、具体的にどんな業務が「運用」に当たるかは、企業やサービスによって異なります。とはいえ、バックアップ、監視、バッチ処理など、特別な出来事がなくても日々実行する業務は「運用」と呼ばれるのが一…
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40G・100Gイーサネットが普及するとネットワークはどう変わるの?
最大伝送速度が40G・100Gビット/秒のイーサネット規格(40GbE・100GbE)であるIEEE 802.3baが2010年に承認されてから1年半が経過しました。40GbE・100GbEともに、対応するサーバー機やネットワーク機器が登場し始めています。では40GbEや100GbEが普及すると、…
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ウイルス対策ソフトがiPhoneにないのはなぜ?
最近は、スマートフォンのセキュリティ対策が注目されています。しかし米アップルのiPhone向けのウイルス対策ソフトは基本的に存在しません。これはなぜでしょうか。
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無線LANは今後、どこまで速くなるの?
現在の無線LAN規格で実現可能な最高伝送速度は、IEEE 802.11nの600Mビット/秒。一方で、一般に入手できる製品での最高伝送速度は450Mビット/秒です。では将来600Mビット/秒が実現した後、無線LANはどこまで高速になるのでしょうか。