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EJB+J2EE入門
JBossとStrutsで作る
Webアプリケーション

吉川 和巳 著
IDGジャパン 発行
2003年9月
263ページ+CD-ROM
3360 円(税込)
標準J2EEテクノロジー 2
基礎から学ぶJSP/サーブレット

Martin Bond,Dan Haywood,Debbie Law,
Andy Longshaw,Peter Roxburgh 著
トップスタジオ 訳
ウルシステムズ株式会社 千菊 健,宮田 泰宏,小森 美智子,早川 秀利,中村 記子 監修
翔泳社 発行
2003年4月
511ページ
5040円
(税込)
明解JSP&Servlet
プログラミング入門

坂田 健二 著
秀和システム 発行
2003年8月
447ページ+CD-ROM
2940円(税込)
コア・サーブレット&JSP
Javaサーバ技術によるWeb開発

Marty Hall 著
岩谷 宏 訳
ソフトバンク パブリッシング 発行
2001年1月
559ページ
4410円(税込)
モア・サーブレット&JSP
Javaによる
高度なWebアプリケーション開発

Marty Hall 著
岩谷 宏 訳
ソフトバンク パブリッシング 発行
2002年7月
684ページ
5460円(税込)

 WebアプリケーションをJavaで開発することが多くなってきました。数年前は,Javaと言えばアプレットが代表するようなクライアント向けだと思われていましたが,現在ではJavaの真価はサーバーサイドにあります。

 Javaの基本的な文法を身に付けた開発者が,Webアプリケーションを開発できるようになるために最初に学ぶべきものは,HTMLやHTTPと言ったWebの基礎技術と,サーブレットやJSP(JavaServer Pages)といったJ2EE(Java2 Platform,Enterprise Edition)での基本的な仕様と使い方です。そのうえで,必要に応じてデータベース,フレームワーク,EJB(Enterprise JavaBeans)について学んでください。ここでは,これらの知識やノウハウを身に付けるために,私たちの経験から役に立つと思われる本をご紹介します。

まずは道しるべとなる本を読もう

 新しい技術を一から学ぶのは,何も描かれていない白地図を手に,旅に出るようなものです。このようなときは,たとえ一つひとつの解説に深さが不足していたとしても,地図上に主要な街や道の在り処を示してくれる「これ一冊で全体をカバーできる!」という参考書がとても頼りになります。まずはそのような本の中から1冊,「EJB+J2EE入門―JBossとStrutsで作るWebアプリケーション」を挙げておきましょう。

 本書はJ2EEが含む幅広い技術の中でも,特に複雑とされるEJBの解説に多くのページを割いています。J2EEの全体を理解しつつ,壁になりがちなEJBを深く理解することができるので,初心者のための書籍としては最良の部類に属する1冊と言えます。半面,サーブレット/JSPについてはほとんど触れていませんが,これについてはすぐあとでその分野の本を読めば済むことです。

 サンプル・プログラムを動かしながら本書を読み進めていけば,広大な白地図にランドマークが記されていきます。次に壁に突き当たったときには,少なくともどこをどう調べればよいか,悩むことは少ないはずです。これからJ2EEを学ぶという人はぜひ読んでみてください。

基本はJSPとサーブレット

 全体像を押さえたら,個々の技術を順番に習得していきましょう。JavaでWebアプリケーションを開発する場合には,JSPやサーブレットを利用してWebブラウザからのリクエストを処理し,レスポンスとしてHTMLを返すのが基本です。まずは,これらの知識を身に付けるための本を紹介しましょう。

 最初に取り上げるのは,「標準J2EEテクノロジー 2 基礎から学ぶJSP/サーブレット」です。本書はJ2EEの技術全体を扱った2巻のうちの1冊(もう1冊は後述)で,書名の通り主にJSPとサーブレットについて取り上げています。サーブレットで受け取ったリクエストをどのように処理するのか,JSPを使ってHTMLをどのように作成するのかといったサーブレット/JSPの仕組みと使い方を基本から学べます。また,昨今JSPではHTMLを表示する処理をタグライブラリとしてライブラリ化する作業が進んでいますが,本書でもJSPタグライブラリの仕組みや作成方法を習得できます。

 後半部分では,WebアプリケーションがXMLやWebサービスとどうやって連携するかなど,多少高度な話題にも触れています。巻末にUML,SQL,XMLと言った周辺技術の説明があるのも入門者にはうれしいところでしょう。EJBやデータベースを除くWebアプリケーション開発全般を一冊でカバーしている点もお得な感じがします。

 一方,とにかく手っ取り早くJSPやサーブレットについての知識を得たいという人には「明解JSP&Servletプログラミング入門」がお薦めです。本書の特徴は,第1章の2ページ目からサンプル・プログラムが載っていて,すぐに動かしながら学習できる点です。まずJSP,続いてサーブレット(Servlet)という章立ても,技術の成り立ちから言えば逆になるところですが,「まずは少ない手数で,とにかく実際に動かして新しい技術を使う実感を持ってもらおう」という筆者の意図が感じられます。図解も非常に多く,まったくの初心者でもとっつきやすい本です。

 初級から中・上級まで一貫した知識を身に付けたいという人には,「コア・サーブレット&JSP」と「モア・サーブレット&JSP」の2冊はどうでしょうか。「コア・サーブレット&JSP」は,2000年発行と少し古いですが,サーブレット,JSP,HTMLのFORMタグなどについてわかりやすく説明しています。さらに,JDBCを使った開発や,最近は少なくなりましたがアプレット/サーブレット通信などにも触れています。

 続編にあたる「モア・サーブレット&JSP」は,サーブレットとJSPのより高度な使い方に加え,MVCアーキテクチャや,WAR(Web ARchive)の構成と設定,セキュリティなど,開発プロジェクトを進めるために必要な技術を幅広く取り上げています。フィルタなどの新しいサーブレットの機能も紹介しているので,開発プロジェクトで技術面でのリーダーシップを発揮したければ,ぜひ読んでおきたい一冊です。