PR
総合研究棟ができる前まで筑波大学一番の高さだったF棟。下から見ても怖いぐらい高いです。
総合研究棟ができる前まで筑波大学一番の高さだったF棟。下から見ても怖いぐらい高いです。
[画像のクリックで拡大表示]

この連載のほかの回を読む

 昨年の12月1日,待ちに待っていたSkype最新バージョンのベータ版「Skype2.0beta」が登場しました。その後1月6日に,正式バージョン「Skype2.0」がリリースされました。「新バージョンが出るぞ」という噂を1年以上前から聞いていたこともあり,いつ出るのかと楽しみにしていました。ベータ版が公開された12月1日,早速自分のパソコンにダウンロードしました。2カ月試した感想は,「これは予想以上に使えるぞ」です。今回はSkype2.0について紹介します。

 これまでのSkype1.xでも,機能は順次追加されてきました。例えば,Skypeから普通の電話にかけられる「SkypeOut」や,その逆にSkypeに電話をかける「SkypeIn」,留守番電話の「SkypeVoicemail」などです。ところが,これらはあくまでSkypeの付加機能。Skype自体の機能はあまり変わっていませんでした。一方Skype2.0は,音声だけでなく映像も扱える「ビデオチャット」,ユーザー・インタフェースの改良など,がらっと変わりました。

 なかでもビデオ・チャットは,お互いの顔を見ながら話ができるので便利です。パソコンにカメラをつなぐと,自分の顔が相手にも見えます。「新バージョンでビデオ・チャットが搭載される」という話は以前から聞いていたので,私はあらかじめ秋葉原でパソコンにつなぐWebカメラを買っておき,誰に見られてもよいように部屋を掃除してSkype2.0の公開を待っていました。そして12月1日。Skype2.0betaを急いでダウンロードして,友人とビデオ・チャットしてみたのです。

 ところが,私は相手の映像が見られませんでした。というのは,友人のパソコンにはカメラがつながっていなかったから。私の部屋と顔の映像は友人には見えるのに,私は何も見えなかったのです。友人は,「画質がいいねえ。Skypeは素晴らしいソフトだよ」なんて喜んでいたのですが,私はその効果を体感できませんでした。

 友人がカメラを買ってきたのは,その3日後のこと。これでようやくSkype2.0のビデオ・チャットを体験することができました。ただ,この3日間に私はいてもたってもいられず,「Capture4Skype」というソフトを作ってしまいました。これは,Skypeビデオ・チャットで受信した相手の映像をPCに録画するソフトです。このソフトで相手に届いた私の映像を録画してもらって,あとから自分で確認していました。Capture4Skypeも,私のサイトで公開しています。

 このほか,Skype2.0betaで加わった便利な機能には,「ムードテキスト」「カテゴリ分け」があります。ムードテキストは前回も紹介しましたが,自分の状態を任意に表示できる機能です。Skype1.xのときは「オンライン」「取込中」などの情報だけでしたが,ムードテキストを使うと,自分の好きなテキストを表示できます。私の友人は,「自宅」「会社」といった表示をする人,「夕食を食べに行く人募集中」とか「彼女にふられたシクシク」と書く人などがいます。ちなみに最近では,「卒論が終わらないピンチ」と書いている人が多いですね。

 カテゴリ分けという機能は,友人をいくつかのグループに整理する機能です。Skypeでは友人をコンタクトリストという場所に登録できますが,友人が増えるとわけがわからなくなります。私も200人を登録していますし,多い人だと1000人以上も登録しています。SkypeのIDを覚えていれば検索して通話できますが,IDを忘れると探し出すのはかなり難しい。こんなときにカテゴリ分けが便利です。私の場合,「友人」「大学」「P2P系」「モヒカン」というようにグループを分けて登録しています。これで,すぐに通話相手のIDを見付けられます。カテゴリごとに一斉チャットもできるので,「昼ご飯を食べに行こう」とみんなにコールしています。

 Skype2.0の登場でSkypeはかなり使いやすくなりました。これを機に,Skypeを試してみてください。使ったことがある方はバージョンアップをお勧めします。なお,今回紹介したのはWindows向けの機能です。Mac版のSkype2.0ではビデオ・チャット機能がないなど,環境によって違いがあるので注意してください。


著者紹介
 著者の池嶋 俊氏はSkypeまとめサイト「Skypeやろうぜ」の管理人。プログラマの観点からSkypeを解説し、新しい使い方を提案する。Skypeの技術を解説した『入門 Skypeの仕組み』(日経BP社刊)の著者。また、筑波大学に通う大学生。サークル活動をしたり、学生ベンチャーをしたりドタバタな大学生活を楽しむ。この記事へのコメントはSkypeやろうぜ内のページでも受けつけている。