記者のつぶやき
目次
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サービスとしてのクライアントPCはあり得るか?
世の中,SaaSやクラウド・コンピューティングに注目が集まり,「システムを所有するのではなく,サービスとして利用する」という意識が徐々に高まっている。ならば,管理面でなにかと悩みの多い「クライアントPC」をサービス化(アウトソーシング)できないだろうか。そんなことを考えてみた。
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首相退陣表明で思い出した“腹くくるリーダー”
「無責任な政権投げ出し」という批判が相次いだ、9月1日夜の首相退陣表明。その報道に接しながら、最近あるイベントの講演で聞いた、企業経営者やコンサルタントの話を思い出した。重大な危機に直面しながら覚悟を決め、腹をくくって対処してきたリーダーの経験談である。
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モバイル業界にオープンモデルの萌芽を見る
目の前で起こっているモバイル業界の変化は,日米のスタイルがせめぎ合っているように見える。すなわち,サービスや端末の開発,そして課金まで通信事業者が主導権を握っていた従来の日本型システムに,米国型のオープンなモデルを取り入れようという試みが始まっているのだ。
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「マスゴミ」と呼ばれ続けて
ここ数年,筆者は友人たちの間で「マスゴミ」と呼ばれ続けている。なぜ友人たちは「マスゴミ」としてマスコミを毛嫌いするのか---。その問題点について考えてみた。
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偉大な発見を実現する「条件」とは
2007年11月、京都大学の山中伸弥教授の研究チームと米ウィスコンシン大学の研究チームがそれぞれ,ほぼ同時に人の体細胞から「万能細胞」(iPS細胞)を作製することに成功した,と発表した。一度,皮膚などの組織に分化した細胞に遺伝子を組み込むことによって,さまざまな種類の細胞になれるような状態に「リセ…
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分かりにくくなった携帯電話の契約数
電気通信事業者協会(TCA)は毎月7日前後,携帯電話の契約数を発表している。この発表でいつも注目されるのは,携帯電話事業者の月間の純増数争い。しかし最近のTCA発表値では,単純には携帯事業者の好不調をはかりにくくなってきた。
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ブラウザの海で溺れる寸前
会社にある私のPC(と私)は「ブラウザ氾濫症候群」に罹患しているらしい。ちょっと油断すると,10も20もブラウザが開いた状態になっている。単に沢山開いているだけならいいのだが,問題は目的の画面が埋もれてしまうことだ。
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水没したHDDからデータを復旧できるか?
水害や地震などに被災すると,多くのサーバーやパソコンが被害を受ける。ハードウエアやパッケージ・ソフトは替えが利く。だが,顧客データ,生産データなどは,バックアップを取っていなければ消失するしかない。だから,本当に壊れたら困るのはハードディスク・ドライブ(HDD)である。データのバックアップを取って…
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なぜ彼は忙しくてもイベントに参加するのか
「忙しいんです。とにかく忙しい。やらなければならないことが山ほどある」。そこまでは,よく聞く発言だ。だが,彼は思ってもみなかったことを続けて言った。「でもね。システム開発のトレンドや最新技術を知ることができるイベントやカンファレンスがあれば,プライベートの時間を削ってでも行くようにしているんです」…
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モノがあふれているのに、ないもの
妻がバスタオルが欲しいので探せという。希望を聞いてみると次のような条件になる。(1)ふわふわ肌触りがいい。(2)無地。(3)刺繍やブランドのロゴがバーンと入っているのはイヤ。(4)あまり高価なものは不可。まずはネットオークションで当たりをみようと思ったのだが、すごい点数がある。しかも、ほとんどが上…
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無線通信による認証システム「ETC」の恐怖を実感
初めて高速道路でETCを利用した。「ドキドキ」,いや「ヒヤヒヤ」した。「開閉バーが開かなかったら」と不安があったからである。ETCナシでは,高速道路の料金所のゲート通過が怖くなってきたため,利用し始めたのだが。ETCは恐怖の通信システムというのを実感した。
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「ネオダマ」のすべてがデータセンターへ
デルが2008年7月22日に販売を開始したラックマウント型ワークステーション「Dell Precision R5400」には感動した。なぜなら,グラフィックス処理能力をデータセンターに配置しようという試みは,今までにはない新鮮な試みであるからだ。
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顧客からの「理不尽」にどう対応していますか
少し前になりますが,自宅の電話に猛烈なクレームがかかってきたことがあります。よく聞くと何かの商品が壊れたと言っています。番号が違うので,かけ直してほしいと伝えても,最早,聞く耳を持たない状況になっています。最後には,「番号を知っているなら,お前が電話して,相手にかけ直せと伝えろ」と言い,電話は切ら…
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「血の海」を泳ぐ日本
東京大学ものづくり経営研究センターでは,経営学の先生方が製造業に関する研究成果を落語風に気軽に語る「ものづくり寄席」を週一回,東京丸の内で開催していた(開講1回目の様子について書いた以前のコラム)。2008年1月31日の演者は,ものづくり経営研究センター特任研究員で経営コンサルタントの水島温夫氏。…
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世界のナベアツ問題で楽しむプログラミング
「3の倍数と3が付く数字のときだけアホになります」――お笑い芸人「世界のナベアツ」の持ちネタだが,プログラミングに興味のある人なら,これをプログラムで書くという題材をどこかで目にしたことがおありだろう。日経ソフトウエア2008年9月号で,こういったプログラミングのお題を解く,という特集を組んだ。
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情報教育にコンピュータを使わない手法とは
夏休みになって,様々な企業が子ども向けのイベントを開催している。富士通では8月2日,「富士通キッズイベント2008 夢をかたちにするしくみ」を開催した。小学4年生から6年生を対象に,コンピュータ科学を学ぶ催し物である。これが他のイベントと一線を画しているのが,情報教育なのにコンピュータを一切使わな…
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英略語は一切使うな
本稿は七月二十四日未明に公開した『英単語は一切使うな』の続編である。紛らわしい題名を付けて申し訳ない。本来なら『続・英単語は一切使うな』とすべきだが、あえてそうしなかった。それには理由がある。
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家庭の省エネは甘くない
日本列島は熱中症による死亡者が出るほどの猛暑である。だが我が家ではこの夏,まだ1度もエアコンをつけていない。環境問題に目覚めてしまった子供たちが“エアコン主導権”を握っているためだが,主婦の筆者からすれば電力コストも無視できない。今回は,我が家の省エネ・バトル『夏の陣』をご紹介する。
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中国人が日本で買い漁っているもの
会場に入ると、見慣れない光景が広がっていた。入口付近に10人以上の男性が固まり、ものすごくデカい声で言い合っている。「何でぃ何でぃ、喧嘩かぃ」と腕をまくってみたが、みな興奮しているがバカ笑いしている人もいたりして、揉め事という風でもない。近寄って聞くと、音声は中国語のようである。
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あなたの周りの「アラフォー(40歳前後)」はどんな人ですか?
最近では、異なる世代に対する認識のギャップに起因する悩みが多いように感じる。これらの悩みを解決するには、対症療法的なコミュニケーション・テクニックではなく、まずはお互いの仕事や生活に対する価値観や考え方を知り、世代間のギャップを埋めることが先決だろう。