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図1●公衆無線LANサービスの利用手順 図はNTTコミュニケーションズの「HOTSPOT」の場合を示した。他の公衆無線LANサービスも手順はだいたい同じ。
図1●公衆無線LANサービスの利用手順 図はNTTコミュニケーションズの「HOTSPOT」の場合を示した。他の公衆無線LANサービスも手順はだいたい同じ。
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図2●公衆無線LANサービスの全体像 公衆無線LANサービスは,飲食店や駅構内などのエリアに設置したアクセス・ポイントからインターネットに接続するサービス。インターネットへの接続経路など,サービスごとの違いや工夫はいくつもある。
図2●公衆無線LANサービスの全体像 公衆無線LANサービスは,飲食店や駅構内などのエリアに設置したアクセス・ポイントからインターネットに接続するサービス。インターネットへの接続経路など,サービスごとの違いや工夫はいくつもある。
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しくみを見ていく前に,公衆無線LANサービスとはどんなサービスなのか押さえておこう。

 公衆無線LANサービスには無料のものと有料のものがある。無料のサービスでは飲食店やホテルのオーナーが提供する「FREESPOT」が代表的だ。有料サービスでは,NTTコミュニケーションズの「HOTSPOT」,日本テレコムの「BBモバイルポイント」,ライブドアの「livedoor wireless」などがある。いずれのタイプのサービスでも提供エリアにはIEEE802.11aまたは同b/g*に対応した無線LANのアクセス・ポイントが設置されている。これがインターネットへの“入り口”になる。

無線LAN接続の手順は家庭と同じ


 エリア内の無線LANに接続する際の手順は,家庭やオフィスで無線LANを使うときと同じだ。パソコンにESS-ID*WEP*キーを設定して,無線LANにつなぐ。例えばWindows XPのパソコンなら,「ワイヤレス ネットワーク接続」から該当するESS-IDのアクセス・ポイントを探し出し,WEPキーを設定して接続する(図1[拡大表示]の(2)と(3))。公衆無線LANサービスによっては専用の接続ツールを用意するところもある。

 無料サービスの場合,ESS-IDやWEPキーはエリア内に貼っていたりする。暗号化していないところも多い。設定を終えて無線LANにつながれば,そのままインターネットを利用できる。

 一方,有料サービスの場合は,事前にユーザー登録をして,ESS-IDとWEPキーを取得する。ユーザー登録は公衆無線LANサービスの事業者にする場合と,すでに自宅などで契約しているプロバイダにする場合がある。

 登録が完了すると,事業者またはプロバイダからメールなどでESS-IDとWEPキーが通知される。同じ公衆無線LANサービスなら,すべてのエリアで同じESS-IDとWEPキーを使う。登録先が事業者の場合はさらに,専用のユーザーIDとパスワードも併せて届く。

 サービスを利用する際は,まず指定のESS-IDとWEPキーでエリア内の無線LANに接続する。次に,Webブラウザを起動。するとログイン画面が表示されるので,登録先が事業者ならば専用のユーザーIDとパスワードを,プロバイダならばプロバイダのIDとパスワードを入力する(図1の(4))。これらが事業者またはプロバイダで認証されればインターネットにつながるわけだ。

インターネット接続の経路は二つ

 では,無線LANから先はどのようにインターネットにつながるのだろう。

 無料サービスではユーザー認証が不要なので,アクセス・ポイントから直接インターネットにつながる。

 これに対し有料サービスでは,サービスによってインターネットへの通信経路が2通りある(図2[拡大表示])。

 一つは,エリアに引き込んだADSLやFTTHなどの回線でプロバイダから直接インターネットにつなぐケース。BBモバイルポイントの構成はこちらだ。

 もう一つは,事業者のセンター経由でつなぐケースである。この場合,公衆無線LANサービス事業者はプロバイダの役割も果たすことになる。この構成を採用しているのがHOTSPOTやlivedoor wirelessだ。

 ほかにも,各事業者は公衆無線LANのエリア内やバックボーンでさまざまな工夫をこらしている。続く第一部では,サービス別の違いや工夫に注目してサービスのしくみを見ていくことにしよう。