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図●セールスフォース・ドットコムが開始したAppExchange |
AppExchangeはデータモデル、セキュリティモデル、ユーザーインタフェースなどで構成されており、セールスフォースのCRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)アプリケーション「Salesforce」が動作する基盤でもある。「既にオンデマンドアプリケーションが稼働した実績のある、品質が担保されたプラットフォームを活用できる」と、セールスフォースの宇陀栄次社長はAppExchange上でアプリケーションを開発するメリットを強調する。
現在、AppExchangeにはマーケティングやセールス、人事関連など25のアプリケーションが登録されている。アプリケーションは、Salesforceとも連携可能で、Salesforceのユーザーに対して有償、または無償で提供される。セールスフォースは、AppExchange対応のアプリケーションを今後さらに増やしたい考えだ。
AppExchangeへの登録は無料でできる。セールスフォースは販促活動の協力や案件の紹介などのパートナー支援プログラムを用意している。「AppExchangeはパートナーがあってこそ成り立つ。パートナーと互いのノウハウを出し合い、共生のモデルを構築したい」と、宇陀社長は話す。
リセラー制度は日本市場で先行
AppExchangeに加えて、セールスフォースは近く正式にリセラー制度を開始する予定だ。すでに米国本社の承認を経て、現在準備を進めている。米国本社ではまだリセラー制度は開始されておらず、日本市場が先行する形となる。
これまで、セールスフォースは直販での売り上げが大半を占めてきた。リセラー制度発足後は、パートナー経由のビジネスの売り上げを軌道に乗せて「パートナーからの売り上げを全体の9割にしたい」(宇陀社長)と意気込む。
当初は、5社程度のパートナーで始める。パートナービジネス強化のためにパートナー支援を行う組織も設置する。