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韓国のLG-ノーテルのアヘッド・アルカティブPLMディレクター
韓国のLG-ノーテルのアヘッド・アルカティブPLMディレクター
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 LG-ノーテルは,2005年11月にカナダのノーテルと韓国のLG電子が,互いに50%ずつ出資して韓国で設立した合弁会社だ。ネットワーク機器や光通信装置,携帯電話の基地局や交換機などを手掛ける。次世代無線通信規格「WiMAX」にも力を入れており,「WiMAX機器市場で世界一を目指す」と豪語する。ノーテル出身で製品戦略を担当するアヘッド・アルカティブPLMディレクターに,会社設立の狙いや今後の展開を聞いた。(聞き手は白井 良=日経コミュニケーション

−−LG電子とノーテルが手を組んだ理由は。

 ノーテルからすると,韓国市場へ参入できることがメリットだ。韓国は国内の通信機器メーカーが強く,ノーテルは20年間参入できずにいた。しかし韓国のブロードバンド事業者や携帯電話事業者は,欧米の1~2年先を行くサービスを展開している。その先進性から,重要な市場だと常々考えていた。

 今回の参入で,韓国で積んだ経験を北米や欧州に“持ち帰る”といった展開を考えている。これにより,ワイヤレスやブロードバンドをはじめとする,技術の進歩が早くビジネスの動きも大きい市場への対応力をつける。

 LG電子は,ノーテルをパートナーにすることでグローバル市場へ進出できる。LG電子が得意とするWiMAX機器やその端末,携帯電話端末,セットトップ・ボックスなどをノーテルのチャネルを通じて全世界に販売する。

−−製品を共同開発することもあるのか。

 当然,それも視野に入れている。特にWiMAXでは互いが補い合える技術を持っている。韓国では,6月から「WiBro」という名称でモバイルWiMAXサービスを始める。そのため,LG電子は半導体技術や端末技術で世界の他社に比べ先行している。一方のノーテルは,移動通信向けのMIMO(multiple input multiple output)技術を持つ。これらを組み合わせることで,さらに高速なモバイルWiMAXを早期に実現できる。すでに製品開発も始めており,2007年にはお目見えできそうだ。

−−WiBro端末の準備は。

 LG電子から販売することになるが,3タイプのリリースを予定している。具体的には,PCカード型端末,PDA(携帯情報端末)型端末,ハンドセット型端末だ。ハンドセット型端末は,第3世代携帯電話とWiBroの両方の無線方式に対応する。2006年下期から2007年上期にかけて順次発売する。

−−LG-ノーテル,ノーテル,LG電子で製造や販売の分担はどうなるのか。

 韓国では,携帯電話端末やWiBro端末の販売はLG電子,ネットワーク機器や携帯電話基地局などのインフラ系製品の販売はLG-ノーテルが担当する。LG-ノーテルの取り扱う製品は,ノーテルが製造したものを含む。

 韓国以外では国ごとに柔軟に対応する。ノーテル経由で販売することもあれば,LG電子経由で販売することもあるかもしれない。LG-ノーテルで独自開発した製品を輸出することも考えている。