PR

 ITエンジニアにも様々な職種があるが,ほとんどの方にとっての仕事は「顧客の要望するシステムを作ること」であろう。いかに要求通りに,いかに高品質で作るか。これがITエンジニアの腕の見せどころであり,評価の源泉なのは言うまでもない。これを突き詰めて考え,工夫して,努力していけるITエンジニアは優秀だと思う。

 でも,それで満足してほしくないというのが私のホンネである。誰も思いつかない「よい」ことをITを使って実現する──こんな企画系のスーパー・エンジニアが多く出てきてほしいと思う。

 今さらと言われてしまいそうだが,ITの力はすごい可能性を秘めている。うまく使うことで今までできなかったことが実現できる。企業の地位が一瞬で変わるようなことが起こる。私も,そんな現場に立ち会ってきた一人である。こんなことができるのは,ITの力くらいであろう。

 せっかくITの力を利用できる知識/経験をもっているのだから,積極的に「新しい価値」を考えてみたらよいと思う。そして,「新しい価値をもった製品やサービス」を世の中に出してみる。これは,大変なことだが,非常に貴重な経験になる。ITエンジニアとして仕事をしてきてよかったと思えること間違いないはずだ。多くの若いITエンジニアは,そんな広い視野をもって努力し,次の世代を支えるスーパー・エンジニアになっていってほしい。(談)