PR

 NECの「LightHolder」は,携帯電話を使った電子チケットや会員証サービスを構築するためのミドルウエアである。非接触IC「FeliCa」を搭載した,NTTドコモ,KDDI(au),ボーダフォンの携帯電話機に対応している。1つのアプリケーションで,複数の電子チケットや会員証のサービスを提供できることが特徴だ。

■ 1つのアプリで複数のサービスを提供できる

 このLightHolderを使ってケイタイ向けサービスを構築していく最大のメリットは,1つのアプリで複数のサービスを提供できる点である。1つのアプリで複数のサービスを提供することで,ユーザーは別のサービスを利用するたびに,別々のアプリを起動し直す必要がなくなる。しかも,FeliCaメモリー領域を複数のサービスで共用できるので,メモリー消費を小さく抑えられる。容量に限りがあるメモリー領域を効率的に活用できるのである。

 また,複数のサービスが1つのアプリで動作するので,複数のサービスを連携させることも実現できる。例えば,映画の電子チケットを購入すると,コンビニエンス・ストアで利用できるクーポンがたまるといった連携サービスが構築可能だ(図1)。マンション管理会社とセキュリティ会社による連携で,FeliCaによる電子ロック対応マンションに,セキュリティ会社のサービスを付加するといった新サービスも考えられる。

 ■図1 「LightHolder」による共通クーポンなどのサービス間連携

■ データのアクセス権限を細かく制御

 複数サービスでデータ領域を共有すると聞くと,サービス間のセキュリティが気になるかもしれない。しかしLightHolderでは,あるサービスのメモリー領域に対して,ほかのサービスにどんなデータ操作を許可するかを細かく設定できる。したがって,サービス間で情報が漏えいする心配はない。先ほどの例でいえば,映画のチケット管理アプリは,コンビニエンス・ストアの会員証アプリのメモリー領域に対してクーポン情報の書き込みだけが許可されるといった制御ができる。

 前回紹介した,おサイフケータイ向けのアプリケーション・サービス「トクトクポケット」は,LightHolderのこれらの機能を利用して構築されており,複数サービスによる連携サービスを実現している。異業種同士が連携したサービスを提供することで,新しい顧客層の獲得が期待できる。