RFID:レポート
目次
-
CD/DVDにICタグ埋め込み、購入前には再生不可能に
ウォルマートなどが08年半ばに盗難防止の実験実施
無線ICタグを使い、CD/DVDの盗難を防止する技術が登場した。CD/DVDをそのままでは再生できない状態で製造し、顧客が購入したときに初めて有効化する仕組みだ。POSレジなどでICタグを有効化しないと再生できないため、商品の配送中や店頭で盗んでも転売したりできない。
-
NEC、10万台超の法人向けPCを追跡可能に
工場から配送センターまで検品も効率化
NECは、パソコンのこん包単位に無線ICタグを張り付け、生産工場から配送センターまでの配送状況を追跡し、入出荷検品を効率化するシステムを 2008年後半に稼働させる。法人向けパソコンの約1割に当たる年間10万~15万台に張り付ける。ICタグはユーザー先で使い捨てにする。
-
経産省と国交省、インドシナでICタグ付き通い容器の実験
経済産業省と国土交通省は、インドシナ半島における陸路物流の実用化に向け、無線ICタグなどを使った物流実験を開始した。通い容器にICタグを取り付け、輸出入手続きを簡素化する実験に、東芝やヤマハ発動機、三井物産が参加する。
-
UHF帯ハンディが充実、60cm飛ぶ製品も
自動認識総合展で10社近くが端末展示
サプライチェーン管理の本命と見られているUHF帯対応の無線ICタグ。それを多様な現場に導入できるようにする関連機器や新技術が「第9回自動認識総合展」(9月開催)で登場した。これまで選択肢が狭かったハンディ型端末が一気に充実する。
-
埼玉縣信金、積層型ICタグで数十枚を一括読み取り
社内便仕分けの精度を向上
埼玉縣信用金庫は、最大100枚をすき間なく積み重ねても読み取れる積層型無線ICタグを使い、社内便の仕分け作業の精度を向上させた。手作業だけでは避けられない誤配送を減らし、個人情報や機密情報の管理を徹底する。積層型ICタグの実用例はまだ珍しい。
-
ファンケル、200台のリーダーが動く物流拠点を稼働へ
2008年6月に8センターを集約
化粧品大手のファンケルは、無線ICタグを全面採用した物流センターを2008年6月に稼働させる。物流センターで200台ものICタグ・リーダーを動かすのは国内でも最大規模となる。8カ所に分散していた物流拠点を集約し、当日出荷率の向上や誤配率の低下を狙う。
-
無線LANやRFIDに電波利用料を課金?
次期国会に提出される総務小法案に注視必要
3年ごとに見直すことになっている「電波利用料」を議論する総務省研究会の報告書案が、IT業界を中心に波紋を呼んだ。無線LANやRFID、PHSなどの免許不要局にも課金すべきという見解が盛り込まれたからだ。今後出てくる電波法の改正法案に注視が必要だ。
-
経産省がUHF帯ICタグの導入検証の指針を公開
電波の反射による悪影響を実環境で調査
経済産業省は7月、UHF帯対応の無線ICタグ・システムを導入する際の、事前検証のためのガイドラインをWebサイトで公開した。アンテナの設置場所などを検討するときに指針となるものを目指した。
-
ヤマトホームコンビニエンス、引っ越し貨物の追跡情報サービスを開始
引っ越しサービス事業者のヤマトホームコンビニエンスは、PHSモジュール内蔵のアクティブ型ICタグを使い、引っ越し貨物の位置情報を追跡できるサービスを6月11日に開始した。追跡情報サービスの対象となるのは、2007年1月に開始した単身者向けの新サービス「引越ユニット便S」である。同社の Webサイト…
-
UHF帯ICタグの店頭利用が困難に
ペースメーカーに悪影響の恐れ、高島屋が利用を断念
UHF帯無線ICタグ・リーダーに対する総務省の新指針が波紋を広げている。リーダーが発する電波がペースメーカーに悪影響を与える恐れがあり、それを警告するステッカを表示せよという内容だ。その指針を受けて、UHF帯の採用を断念するユーザーも出てきた。
-
大阪大学医学部附属病院 医療機器の所在を無線LANタグで管理
大阪大学医学部附属病院手術部(中田精三部長)は2007年6月、無線LANタグを医療器具に取り付け、位置を自動検知するシステムを導入した。無線LANタグは100個使う。
-
佐川急便、今年度中にもICタグを顧客サービスに適用
100%近い書き込み性能を航空貨物で実証佐川急便の持ち株会社であるSGホールディングスは、今年度中にもICタグを使った物流サービスの提供に乗り出す。懸案だったICタグの書き込み性能を2007年2~3月に行った実証実験で検証し、工夫すればほぼ100%の精度が得られることを確認。その成果を顧客向けサービスに生かす。
-
ICタグでシャツ販売の成約率が3割向上
高島屋が“スマートシェルフ”の成果を明らかに
高島屋は、日本橋店(東京都・中央区)紳士用シャツ売り場において、日本NCRと共同で2006年11月から進めていたICタグ実証実験の成果を明らかにした。ICタグを使った「スマートシェルフ」の導入により、販売成約率が4割弱から約7割に向上。売れ筋商品の販売履歴もより細かく把握できるようになり、売り場も…
-
第2回 日本通運、ICタグで移転作業を見える化
日通は、ICタグを使って移転作業を“見える化”する取り組みも進めている。5月4日に、ネットワーク機器ベンダーのシスコと共同で実証実験を行った。新宿三井ビル(東京都新宿区)から東京ミッドタウン(東京都港区)へオフィスを移転したシスコの荷物にICタグを張り付け、ゲート型アンテナで荷物の搬出/搬入をチェ…
-
第1回 日本通運が倉庫の収納効率を3割向上
床一面に張り付けたICタグで荷物位置をリアルタイムに把握日本通運は4月、海外赴任者などの荷物を預かる新設のトランクルームで無線ICタグ・システムを稼働させ、収納効率を3割向上させた。倉庫の床にICタグを敷き詰め、置き場所を管理する。同時に、オフィスの移転に適用する実験を行うなど、ICタグ活用を推し進める。
-
ICタグ・データを企業間で共有するための規格が成立
EPCグローバルが「EPCIS」インタフェースを標準化
企業間でやり取りする商品に無線ICタグを張り付け、互いに読み取ったデータを交換して業務効率化や精度向上を図る――。そうした企業間のICタグ活用に不可欠な標準規格が固まった。ICタグの国際標準化団体であるEPCグローバルが4月16日に標準化の完了を発表した「EPCIS(EPCインフォメーション・サー…
-
携帯電話装着型のICタグリーダー、日立とKDDIが発売
トレーサビリティや商品の購入決済などの企業向け市場を共同で開拓
日立製作所とKDDIは、短距離無線通信方式「Bluetooth」を内蔵したKDDIの携帯電話機(サービス名はau)に装着できる無線ICタグリーダーを共同開発し、2006年10月2日に販売を開始した。有線ネットワークが敷設できない場所でも使用できるのが特徴である。同製品の発売を機に両社は、携帯電話機…
-
経産省 フューチャーストア実証実験---目次
-
日立が出荷する5円響タグ、単価は明言せず
試作品の同等品から出荷、2007年8月ごろにGen 2に完全対応
日立製作所は、経済産業省から委託されて進めていた「響プロジェクト」で開発したUHF帯対応無線ICタグ(製品名はμ-Chip Hibiki)を2006年11月に出荷した。まず、響プロジェクトにおける最終試作品と同じプロトコルを実装する。国際標準「ISO 18000-6タイプC」(Gen 2)のプロト…
-
ICタグ利用の見守りシステム、松下PSS社が実用化にメド
大阪市における実証実験用システムを改良、99.5%以上の検知率を達成
松下電器産業パナソニックシステムソリューションズ社(松下PSS社)はこのほど、無線LANによるアドホック(自律分散型)ネットワークと無線ICタグを組み合わせた「街角見守りセンサーシステム」の実用化にメドを付けた。総務省のユビキタスセンサーネットワーク技術に関する研究開発プロジェクトの一貫で開発した…