PR
日野自動車の下成 誠・執行役員 IT推進部、総務部、人事部、日野工業高等学園担当
日野自動車の下成 誠・執行役員 IT推進部、総務部、人事部、日野工業高等学園担当
[画像のクリックで拡大表示]
 日野自動車はここ2年間、売上高1兆円強の1~2%をITに投資している。その4分の3は新規投資だという。

 日野自動車の経営幹部は、トヨタ自動車のIT部門出身者で固めた布陣だ。まずトヨタ自動車の役員時代に部品表システムや購買システムの刷新にかかわっていた蛇川忠暉会長。そしてトヨタ・コーポレートIT部の責任者だった近藤詔治社長。そして、情報化の執行役である下成誠氏はトヨタで4年間、IT部門に在籍したのち、2004年からCIO(最高情報責任者)に就任した。

 日野自動車は1999年度から2001年度まで3期連続赤字に苦しんだ経緯があるだけに、当時はIT投資に消極的だった。IT部門の体制や現場へのIT活用の啓もうも立ち遅れていた。下成氏が着任した当時の日野のIT部門には、海外駐在の経験者さえおらず海外拠点のシステムをサポートする体制も確立していなかったという。

 そこで同氏はIT部門の人数を38人から80人へと倍に増やして、名称を情報企画部からIT推進部に変更。ITの現場活用を積極的にサポートする部門へと位置づけを強化した。

 さらに20数人の全役員が参加するIT活用の検討会を四半期に1度開催したり、現場が要望した投資案件をどう決めるかといったルールを作った。導入部門の担当役員が役員会で投資対効果を検証してプレゼンテーションするといった取り組みも始めている。

 これまでに海外拠点とやり取りする生産指示や、部品手配のシステムのほか、在庫管理システム、営業支援システムなどを開発した。

Profile of CIO

◆経営トップとのコミュニケーションで大事にしていること
・思っていることを素直に話す、聞いてもらう、腹に落とす関係作り
・重要な事は結論を一言で済ます
・そのためには普段から接触し、最初から一々説明しなくても良い状態にしておく。また、日頃の会話を通じて、今、何が関心事かを把握しておく
・マズイ事は早めに話す

 人事・総務も担当しているため、会長・社長とは平均で週に2~3回、何らかの形でコンタクトしているので、IT関係を話す機会に恵まれている。また、蛇川会長と近藤社長はトヨタ自動車のIT担当役員の経験者であるため、話しやすい半面、要求レベルは大変厳しい

◆普段読んでいる新聞雑誌
・日本経済新聞
・日経情報ストラテジー
・日経コンピュータ
・CIOマガジン
・日本経団連タイムス

◆最近読んだ、お勧めの本
・『二十一世紀 残る経営、消える経営』大久保寛司著(中央公論新社)
・『容疑者Xの献身』東野圭吾著(文藝春秋)
・『秘密』東野圭吾著(文藝春秋)
・『島津奔る』池宮彰一郎著(新潮社)
・『島耕作シリーズ』弘兼憲史著(講談社)

◆仕事に役立つお勧めのインターネット・サイト
週刊nikkeibp.jpメール(メール配信サービス)
nikkeibp.jpメール夕刊(メール配信サービス)
ザ・プロジェクトマネジャーズ

◆情報収集のために参加している勉強会やセミナー、学会など
・トヨタグループ関係の集まり、ITベンダー主催セミナーなど

◆ストレス解消法
・半身浴をしながら、CDを聞きながら、汗を流す
・舌戦付きのゴルフ