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沖電気工業
情報通信事業グループ
インキュベーション本部
eおとプロジェクト
薄葉 伸司 沖電気工業
情報通信事業グループ
インキュベーション本部
eおとプロジェクト
薄葉 伸司


広帯域VoIPについて考え抜いた結果分かったこと,それは消費活動を活性化するインフラになり得るということだった。

 広帯域VoIPの価値を考え抜いて具現化していった「eおと」。前回はそのコンセプトにいたる考え方の重要な側面として、消費行動を求めるモチベーションについての考察をご紹介した。それが、「eおと」のコンセプトにどう反映しているのか。今回はそれについて述べてみたい。

 私たちは、「eおと」は単なる広帯域コーデックのVoIPエンジンではないと考えている。「納得の消費活動」をドライブし、商品提供者と消費者の双方が満足する商品を「協創」するエンジン、というように位置付けている。ネット上で、「超リアル」な音のコミュニケーションを実現することによって、「協創」が生まれるに違いないと考えているのだ。

 ネットでは、リアルを超え多くの経済活動が行われるようになった。いまやネットの上で商品の外観だけではなく、その内部構造、開発経緯まで知り得る。知ろうと思えば、何でも情報を得られる。そこに、ネット上に偏在する人と知識をリアルタイムでつなぐことができるならば、ネットの圧倒的な情報が生き、現実の対面形式の消費活動を超えて、ネット上の経済活動が加速されるはずである。つまり、潤沢なネット上の商品情報を消費者が「個々の事情」と「正確な知識」に照らし合わせて、「理解」し「納得」できれば、より理想の消費活動が実現するはずである。

 その理想の消費活動を一押しするのが「eおと」の役割だと考えている。私達は広帯域音声の価値を、単に原音に近いコミュニケーションが実現できるということだけではなく、音の帯域が拡大したことによる「表現力」、「演出力」と広帯域音声の有する「話者特定性」、「音声認識性」の向上の可能性に注目したのである。これは、人と人のコミュニケーションだけではなく、人とマシンの円滑なコミュニケーションにも活かされ、ネット上の消費活動を支援するものになる。

「eおと」は納得の消費活動を支える

 ネットショッピングをする場合を考えてみよう。例えば、主婦がエアコンを購入するケースを考えてみる。ネット上に、山ほどある情報から、商品を買うモチベーションを高めることは極めて難しい。売れ筋の情報を鵜呑みにすることは決して、満足の購買にはなり得ない。家族構成も、住まいの構造も違う。ネット上にあふれる情報の中から、自分に合ったものを見つけるにはどうしたらよいだろうか。はやりの検索エンジンを組合せ、絞り込んでいくことはできなくはない。しかし、千差万別の個人事情をサーチエンジンで情報検索していくことは、ネットに精通した消費者ならいざしらず、一般的には至難の業である。