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写真1 Microsoft Office RoundTable
写真1 Microsoft Office RoundTable
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写真2 360度の映像をパノラマ表示
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 「マイクロソフトが初めて開発,製造するOffice機器」「外観は右の写真」「ヒントは“円卓”・・・」−−。これがなんであるか,予備知識なしでわかる人は少ないだろう。

 正解は,Web会議のためのオーディオ・ビデオ機器である。会議卓の上におき,卓を囲むユーザーの映像や音声を相手先に送るための機器である。正式な名前は「Microsoft Office RoundTable」。

 マイクロソフトはこれまで,マウスやキーボードなど,全Windowsユーザーを対象とする製品は数多く製造し販売してきた。しかしRoundTableのような,Web会議という特定用途,企業向けの機器を開発,製造するのは初めてである。

360度の映像をパノラマ表示

 上部の円筒のなかに,五つのカメラが組み込まれており,360度を写す。その六つの映像を横につなげてパノラマ表示する。このRoundTableを囲む形でテーブルに座り,遠隔地と会議ができる。会議参加者が発する音声を検知して,その話者の映像をクローズアップ表示できる。

 RoundTableは,6月末に米Microsoftが発表した「ユニファイド・コミュニケーションに関する製品ロードマップ」に挙げられている製品である。コミュニケーション・プラットフォーム「Live Communication Server 2005」の次期版「Office Communication Server 2007」を核にシステムを構成する。会議室で複数のユーザーがRoundTableを使い,デスクトップPCでは「Office Communicator 2007」を利用し,Web会議を開催できる。

 RoundTableのような360度を写すWeb会議/テレビ会議用のカメラは珍しい。360度カメラといえば,ほとんどが監視を目的としている。従来,Web/テレビ会議を会議室で使う場合,参加者はカメラとモニターが設置してある方向に向くというのが一般的である。つまり,それぞれの会議室内で議論するという形になっていない。その点,360度を写すRoundTableは理にかなっている。通常,会議をする状態のまま,Web会議ができるからだ。

 とはいえ,Microsoft自身で製造までするとは。これまで米Polycomなど,テレビ会議/Web会議を得意とするベンダーと提携を進めてきている。話を持ちかければ,進んで開発や製造に協力する企業はあるだろう。Web会議,引いてはコミュニケーションへの意気込みの表れである。

“円卓の騎士”になれるか

 マイクロソフトの担当者は「RoundTableで,多くの人にまずWeb会議を使ってもらいたい」とする。Web会議やテレビ会議は,近くて遠い存在である。とくにテレビ会議は20年以上の歴史があり,システムの存在,利用目的はだいたい知られている。しかし,その割には実際に使っている企業は少ない。そのため,手軽に使える機器をマイクロソフトが提供し,利便性を理解してもらう。そうすれば,OCSなどのソフトウエアが売れるはず−−。

 RoundTableは,米国で2007年第2四半期に出荷予定で,価格や国内での出荷時期は未定である。さて,会議室にRoundTableが設置され,“円卓の騎士”として会議に参加するユーザーが増えるか・・・。