AMD社の次世代マイクロプロセサを搭載する予定のIBM BladeCenter LS21の表(右)と裏。手前のコネクタがHyperTransport。
AMD社の次世代マイクロプロセサを搭載する予定のIBM BladeCenter LS21の表(右)と裏。手前のコネクタがHyperTransport。
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LS21を手に握手する日本IBMのシステムx事業部 事業部長 藤本氏と日本AMDの代表取締役社長Uze氏。
LS21を手に握手する日本IBMのシステムx事業部 事業部長 藤本氏と日本AMDの代表取締役社長Uze氏。
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 米Advanced Micro Devices,Inc.(AMD社)と米IBM Corp.は協業態勢を強化すると発表した。戦略企画の立案とその実行,営業や技術といった幅広い分野での協力を進めていく。日本では,日本AMDのマーケテイング本部と日本IBMのシステムx事業部が,AMD社の86系マイクロプロセサを搭載するサーバー機「IBM BladeCenter」などの開発や販売などで協業する。

 IBM社は既にAMD社と2003年からSOI(silicon on insulator)などプロセス技術の開発で提携している。IBM社はAMD製マイクロプロセサ「Opteron」を搭載するサーバー機なども販売しているが,これまでは研究所や教育機関での科学技術計算など,限られた利用者を対象にしていた。「これからはビデオ・オン・デマンドなど一般的なビジネス・ユーザーにも販売していく」(日本IBM システム製品事業 システムx事業部 事業部長の藤本司郎氏)という。

IBM社は2006年8月後半に発売予定の新しいサーバー機群に,AMD社が2006年8月半ばに発表予定のマイクロプロセサ「次世代Opteron」を搭載することも明らかにした。2ソケット4CPUコアに対応する「BladeCenter LS21」や同製品を2台HyperTransportで接続して4ソケット8CPUコア対応とした「同LS41」,「IBM System x」シリーズの「x3455」「x3655」「x3755」などである。x3755は4ソケット8CPUコアに対応する。ちなみに,Intel社のマイクロプロセサ「Xeon」を搭載したSystem xシリーズは,「x3450」「x3650」「x3750」として併売する。

 次世代Opteronは,AMD社の「Revision F」仕様に基づく製品で,メモリ・アクセス時のクロックが従来の533MHzから677MHzに高速化したり,仮想化支援技術「AMD VirtualizationTechnology(AVT)」などの新機能を搭載したりしているとみられる。

目標は「2006年内に数量シェア10%」

 日本AMD社 代表取締役社長で米AMD社 日本担当 上級副社長であるDavid M. Uze氏は日本での同社のマイクロプロセサの数量ベースでのシェアを「2006年内に10%にすることが目標」と発言した。同氏によると現時点での同社の日本でのシェアは同2.9%と低い。

 Uze氏は「世界のブレード・サーバー機市場でAMD社の数量ベースのシェアは50%以上。4ウエイ・サーバー機でも48%。しかし,3年前はいずれも0%だった」という。「日本は,数年遅れで米国市場の後をついてくる。AMD社製のマイクロプロセサを搭載するサーバー機ベンダーは急激に増えており,目標を達成できるはず」(同氏)という。