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 つかの間の夏休み,家族で箱根に遊びに出かけました。山の上は下界よりは涼しかったのですが,雨に降られてしまいちょっと残念。それでも,非日常の世界でリフレッシュしてきました。

 そんなときぐらいすっかり仕事を忘れてしまえればいいのですが,なかなかそうもいかず時々のメールチェックは欠かせません。宿泊先にブロードバンド接続サービスがないようだったので,パソコンは持って行かず,携帯電話やPHSでメールの確認をするつもりで出かけました。

 今は観光スポットならば,かなりの場所で携帯電話やPHSが通じます。しかし,今回の宿は必ずしも人が集まる場所にあるわけではなく,それも山の中となると携帯電話やPHSの電波が届きにくかったりします。予想通り,宿ではPHSが“圏外”でした。パソコン+PHSも通信できなかったわけで,パソコンは持って行かなくて正解でした。

 私は複数の携帯電話/PHSを持っているので,どれかが圏外でも別の電話機が生きていてくれればメールの確認はできます。でも,多くのビジネスパーソンが複数の携帯電話を持っているとは限りません。休暇中,電話はかかってこなくても,メールを確認しておく必要がある人も多いでしょう。持って行った唯一の携帯電話/PHSが圏外だったら…。

 そう言えば,こんな経験もありました。昨年の初頭,とある温泉地に行ったとき,私は3事業者の携帯電話/PHSを持って出かけました。そこでは,持っていた携帯電話/PHSが全滅。おかげで一晩は仕事の雑念を追い払って休めましたが,何らかの連絡があることが分かっているような状態だったら気が気ではなかったと思います。

 個人加入が頭打ちになりつつある今,携帯電話/PHS事業者は法人向けの展開を進めようと躍起になっています。音声通話はもちろんのこと,メールやスケジュールの確認,さらに各種の業務アプリを携帯電話/PHSで実行するユーザー企業も増えてきました。今後は携帯電話/PHSで,より高速な通信を可能にする無線通信方式も登場します。そうなれば,リッチなコンテンツをやり取りするビジネスアプリを,携帯電話/PHSで使いこなすことも多くなるでしょう。

 ビジネスに直結するツールの色合いが濃くなると,オンビジネスのシーンだけでなく,オフの時間であっても,携帯の“圏外”で困る人が増えそうです。現状のFOMAやCDMA 1X WINといった3G携帯電話でも,圏外の宿に泊まることもあるわけです。今後はHSDPAやSuper3Gなど携帯電話での高速データ通信を可能にする通信方式に加え,無線LANやMobile WiMAXといった無線通信方式が携帯電話と融合していくことは間違いない流れでしょう。こうしたサービスは,3G携帯電話のように国内を広くカバーするのでしょうか。

 携帯電話がビジネスのツールとして浸透すればするほど,電波の圏外や低速なサービスしか受けられない場所では利用者にストレスがたまりそうです。そんなことでストレスがたまるのは,きっと人間ができていない証拠で,オフの時にはきれいに仕事を忘れてリフレッシュするのがベストなのでしょう。でも,私はそこまでは開き直れません。私のようなユーザーのために,最近ではあまり売り物にしなくなってしまった「サービスエリアの充実」を各キャリアーにお願いしたいと思った休暇のひとときでした。